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無名のランキが初優勝 全米女子オープン

無名のランキが初優勝 全米女子オープン

Posted July. 08, 2003 21:53,   

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「無名からシンデレラに」

ヒラリー・ランキ(24・米)が女子ゴルフ最高の権威を持つ2003全米女子オープン(賞金総額310万ドル)で初優勝を果した。

8日、米オレゴン州ノースプレーンズのパンプキンリッジGC(パー71)で米国勢3人による18ホール・ストロークプレーのプレーオフが行われた。

ランキは1アンダー70を回り、イーブンパー(71打)で回ったアンジェラ・スタンフォードと2オーバー73打をマークしたケリー・ロビンソン(ともに米)をかわし、感激の初プロ優勝をメジャータイトルで飾った。

2年前プロにデビューしたものの、1勝も上げられなかった米LPGAツアーの名もなき選手だったランキが全米女子オープンの優勝カップを獲得したのは、今年世界女子ゴルフ界最大の異変と受け止められている。

特にランキは1946年始まった歴代全米女子オープンで「地域予選勝ちあがりの初優勝者」としてゴルフ史上に名を残すことになった。

13歳のときお父さんに勧められゴルフをはじめたランキは名門のスタンフォード在学のとき、米国代表としてカーティスカップ大会に出場し、大学オールスターに選ばれたが、スポットライトを浴びるほどではなかった。

プロゴルファーとしても険しい道のりだった。

2001年プロにデビューはしたものの、米LPGAクォリファイングスクールで31位タイに止まり、プールシード獲得に失敗する。2002年条件付きの出場選手として10回出場するが、10位内には一回も入らずクォリファイングスクールに再挑戦、17位タイでかろうじて今シーズンプールシードを獲得した。

しかし、今シーズン12大会に出場して10位内は1回もなく、獲得した賞金総額はたかが3万9208ドル。このままでは来年のプールシードを確保するためクォリファイングスクール に3度目の挑戦をしなければならないところだった。

歴代米LPGAツアー単一大会最多優勝賞金の56万ドルを獲得して今シーズン賞金ランキング88位から4位に急浮上したランキにとって何より喜ばしいのは今後5年間は「クォリファイングスクール悪夢」に苦しまなくてもいいこと。メジャー大会優勝者には来年から5年間プールシードが保障されるためだ。

延長戦最終18番ホールで4.5メートルものバーディーを奪い優勝を固めたランキは公式インタビューで「今大会で私の優勝を予想した方はいらしゃいますか。私の存在すら知られていないこの大会で私はやり遂げた」と感想を述べた。



安永植 ysahn@donga.com