ショッピングモールのグッドモーニングシティー分譲不正事件を捜査しているソウル地検特捜2部(蔡東旭部長検事)は、与党民主党の鄭大哲(チョン・デチョル)代表が昨年3月ごろ、同社代表の尹彰烈(ユン・チャンヨル、拘束)容疑者から受け取った4億ウォンのほか、ショッピングモール事業と関連した請託とともに追加で賄賂を受け取った可能性があるとみて、捜査を進めていることが10日分かった。
検察は、このほど尹代表の乗用車運転手のチェ氏とともに、鄭代表のソウル中区新堂洞(チュング・シンダンドン)南山タワーアパートの自宅周辺で現場検証を行った結果、鄭代表に4億ウォンを渡したという尹代表の供述にかなりの信憑性があると判断している模様だ。
運転手のチェ氏は、「尹代表が当時2回にわたって鄭代表の自宅を訪れた。彼が現金の入っているダンボール箱を鄭代表の自宅に運ぶ場面を見た」と供述しているという。
尹容疑者は、鄭代表に昨年12月と01年に公式の政治後援金としてぞれぞれ5000万ウォンと2000万ウォンを渡している。また、同氏は昨年12月、鄭代表を通じて民主党ソウル市支部と大統領選挙対策委員会傘下の某氏の名義でそれぞれ1億ウォンと5000万ウォンの後援金を渡している。
検察は、近く鄭代表を召還して4億ウォンだけでなく、後援金として渡された2億2000万ウォンに対しても見返りがあったかどうかについて調べる方針だ。
一方、グッドモーニングシティー契約者協議会(チョ・ヤンサン会長)は10日、記者会見を開き、グッドモーニングシティーが金大中(キム・デジュン)前大統領の親戚の1人と某都市銀行頭取を通じて、国民(ククミン)銀行から巨額の融資を受けようとしたと主張し、協議会が入手した同社の内部資料を公開した。
グッドモーニングシティーのある幹部のコンピューターから入手したという資料には、「Aプロジェクト進行状況」というタイトルで、同社のロビー状況が記してある。
この資料によると、資金調達計画案には日本系資金230億ウォンを借り入れることと、不動産などを担保に銀行から300億ウォンの融資を受ける方法も含まれている。協議会は、「計画案の中の人物らが実際にロビーに係わっていたのかどうか、見返りを受けたかどうかについては、今後検察が取り調べなければならない」と話した。
李明鍵 gun43@donga.com podragon@donga.com