生態系の宝庫である鬱陵島(ウルルンド)と独島(トクド、日本名・竹島)、そしてこの二つの島をつなぐ海域が、早ければ来年末、国立公園に指定される見込みだ。
また、雪嶽山(ソラクサン)、五臺山(オデサン)、智異山(チリサン)などに続き、韓半島の背骨をなす白頭大幹(ペクドゥデガン=白頭山から地異山まで)の天然林地域が国立公園に追加で指定される。
環境部は17日、こうした内容を盛り込んだ「第1次自然公園基本計画」をまとめて、12年までに施行すると明らかにした。
環境部は、国民1人当りの国立公園の面積が80㎡で、カナダ(5679㎡)、米国(2767㎡)、日本(281㎡ )などに比べ大きな開きがあることから、国立公園を拡大することを決めた。まず、鬱陵島一帯と白頭大幹の天然林などを自然公園に追加で指定する予定だ。
このため、環境部は環境政策評価研究院と共同で、鬱陵島周辺の海域に対する現場調査を行っており、来年2月までに妥当性調査を終える計画だ。
そのうえで住民の公聴会と関係省庁との協議、国立公園委員会の審議などの手続きを踏まえて、来年末頃に鬱陵島と独島そして周辺海域を海上国立公園に指定する方針だ。
国立公園は88年6月の邊山(ビョンサン)半島と月出山(ウォルチュルサン)を最後に、15年以上新たな指定が行われなかった。
一方、環境部は国立公園などの自然公園を效率良く管理し、財産権行使の制約による地主の苦情を減らすために、公園内の私有地を積極的に買い上げることにした。
自然公園内の私有地は、現在国立公園の場合43%、道立公園は73%、郡立公園は68%に達する。
韓国には国立公園20ヵ所(6472k㎡)、道立公園22ヵ所(742k㎡)、郡立公園31ヵ所(429k㎡)など計73ヵ所の自然公園がある。
鄭景駿 news91@donga.com