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米中央軍司令官「イラクはゲリラ戦争中」と見解

米中央軍司令官「イラクはゲリラ戦争中」と見解

Posted July. 17, 2003 21:44,   

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ジョン・アビザイド米中央軍司令官は16日「現在、イラクに駐留している米軍を狙った攻撃は組織的であり、伝統的な『ゲリラ作戦』の様相を帯びている」とし「強度は低いものの、これは戦争だ」と明言した。

イラク駐留の米軍を指揮している米中央軍司令官が、フセイン派残党の攻撃に対し「組織化されたゲリラ戦」と決め付けたのは今回が初めてだ。米国防総省のラムズフェルド長官らが、こうした攻撃について非組織的かつ突発的なものとの認識を強調してきたのとは対照的だ。

▲険悪になったゲリラ戦〓アビザイド司令官は同日、ワシントンの国防総省で記者会見し、このような見解を表明したうえで、偶発的な攻撃ではなく計画された攻撃が加えられていると付け加えた。また、こうした攻撃には、バーツ党の中堅幹部、特殊共和国防衛隊、秘密警察の残党などが加担しており、テロ組織「アルカイダ」など外部のテロリストが加勢していているかどうか、外国の資金が支援されているかどうかについて調べていると述べた。

16日はフセインの大統領就任記念日であり、17日はバーツ党の党創立記念日だ。そのため、今週フセイン残党の攻撃が激化するだろうとの予測が出ていたが、予想通り16日に本格化した。

同日、バグダッド空港に着陸していた米軍C−130輸送機に向けて、地対空ミサイルが発射されたが被害はなかった。これまでフセイン残党の攻撃兵器の水準は、自動火器から榴弾発射機、迫撃砲へと次第にエスカレートしてきたが、同日には主要戦闘終了宣言(5月1日)以降初めてミサイルが使用された。

イラク北西部のハディタでは、親米派市長とその息子が車両運行中に暗殺された。またバグダッドでは、米軍1人が攻撃を受けて死亡し、6人が負傷した。これで開戦後の米軍戦死者は、1991年の湾岸戦争当時と同じ148人となった。5月1日以降、米軍の33人が戦死した。

▲米国、国連に派兵要請の動き〓17日付の米ニューヨークタイムズ紙によると、パウエル米国務長官はアナン国連事務総長と会談し、インド、フランス、ドイツのように、国連の同意があれば派兵するとしている国々を引き込むため、新しい国連決議案を進めることについて話し合うことを決めたという。

こうした動きは、イラクに駐留している米軍の負担を減らすためのものだ。ABCテレビによると、現在、米軍は士気が大きく低下しており、ラムズフェルド長官、ウルフォウィッツ国防副長官などを「指名手配者」と呼ぶほどだという。

これによって、アビザイド司令官は16日、新規の派遣兵力が準備できれば、長期間駐留している歩兵第3師団の兵力が9月ごろには帰郷できるだろうと述べた。



權基太 kkt@donga.com