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セマングム事業で熾烈な法廷攻防 農林部と環境団体

セマングム事業で熾烈な法廷攻防 農林部と環境団体

Posted July. 18, 2003 22:09,   

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セマングム干拓事業の撤回を求めて環境団体が農林部を相手取って起こした行政訴訟の本案訴訟続行公判で、セマングム淡水湖の水質をめぐり当事者間で熾烈な法廷攻防が繰り広げられた。

ソウル行政裁判所行政3部(姜永虎部長判事)の審理で18日開かれた公判において、原告側の証人として出頭した金丁勖(キム・ジョンウク)ソウル大学環境大学院長と韓国環境政策評価研究院の趙承憲(チョ・スンホン)博士は、セマングム湖水質対策の非現実性や1999年の民官共同調査団の不合理な運営を集中的に取り上げた。

99年、セマングム官民共同調査委員会・水質分科委員長として活動した金教授は、「当時首相室に提出されたセマングム湖の農業用水としての利用が可能だという趣旨の報告書は、李相垠(イ・サンウン、亜洲大学環境都市工学科教授)団長が個人的な意見を中心に任意で作ったものだ」と主張した。

金教授はまた△水質環境基準適用方法の問題点△実現可能性の低い開発シナリオ△特殊な水質汚染に対する考慮がないことなどを挙げ、セマングム湖を4級水で維持できるとしている農林部側の意見に疑問を投げかけた。

これに対して農林部側は、「金教授が分科委員長として活動していた当時まとめられた試案は、現在進められている水質対策とは異なる。セマングム淡水湖は始華湖(シファホ)とは違って、環境施設も考慮しつつ工事を進めている」と反論した。農林部は、昨年セマングム環境対策委員会が作成した報告書と、東津江(トンジンガン)、万頃江(マンギョンガン)河口の水質が徐々に改善しているという内容の報告書を裁判所に証拠として提出した。

一方、裁判所は同日の公判に先立って異例に、「執行停止の決定は、本案訴訟の判決とは別途であるだけに、本案審理で熾烈な法廷攻防が行われることを期待している。執行停止決定以降提起された工事中断範囲の問題についてもまもなく結論を下す」と明らかにした。

農林部側は同日、バーツ・シュルツ前国際かんがい排水委員会(ICDC)委員長、許遺万(ホ・ユマン)農漁村研究院長ら内外の専門家5人を証人として申請した。シュルツ前委員長は干拓事業で有名なオランダ政府の官僚出身でオランダの干拓事例などを証言する予定だ。

これに先立って、環境団体側はドイツ環境連邦庁のアドルフ・ケラマン生態系研究チーム長を証人として採択した。次の裁判は当事者らと協議して8月18〜20日に開かれる見通しだ。



吉鎭均  leon@donga.com tesomiom@donga.com