新型肺炎SARS(重症急性呼吸器症候群)の影響でい縮していた中国進出熱が蘇ってきている。中国を行き来する乗客と観光客が増加しており、空港旅行業界が喜んでいる。
大韓航空は23日、SARSが広がっていた間に運行を中断した光州〜上海と仁川〜武漢区間の運行を再開するなど、今月末まで中断されていた大部分の路線を正常に戻す計画だと述べた。
大韓航空の中国路線の平均搭乗率はSARSの影響で3月64.8%、4月48.9%、5月36.7%に落ちていたが、6月64.7%、7月(1〜15日ベース)66.6%と高くなった。特に仁川〜北京区間は最近になって95%以上と搭乗率が高くなっている。
一方、中国旅行はまだ例年レベルではない。ただし、北京、上海などの大都市中心の観光客は大きく増え、各旅行社はSARS期間中行っていた「割引」を取りやめ、「ピーク時料金」を適用している。
SARSの不安がなくなるにつれ、中断されていた中国各自治体の投資誘致団も再び韓国を訪れはじめている。
韓国貿易協会によると、4〜6月は韓国を訪れた中国誘致団の数が皆無だったが、今月からは大きく増えてきた。今月の10日と14日は、山東省、濟寧市、莱無市がそれぞれ30〜40人規模の投資誘致団を派遣した。
.
韓国貿易協会の黄黃圭光(ファン・キュグァン)チーム長は「今年下半期、貿易協会と協力して誘致活動をする自治体だけでも20に上っており、他の団体または個別企業と直接コンタクトをとって活動する中国自治体も多い。これを受け、去年から本格化してきた中国自治体の「韓国ラッシュ」がこれからも続くものとみられる」と述べた。
貿易協会と韓国輸入業協会も当初は4,5月に送る予定だったがSARSのため先送りしていた中国購買使節団を、来月から四半期に4回くらいの割合で送る計画だ。
LG電子など、ほとんどの企業も先月中旬から中国出張制限を解いた。
韓国と中国間の経済交流も「SARS」危機を乗り越え、対中輸出は5月24億7900万ドルから6月26億2000万ドルと再び上昇している。
具滋龍 bonhong@donga.com