李承鎏(イ・スンヨプ、27、三星)の挑戦には終りがない。
今年世界最年少300本塁打打者になった李承鎏は26日、仁川での(インチョン)SK戦でもう一つの記録をうち立てた。世界最少試合、40本塁打。李承鎏はシーズン78試合ぶりのこの日、8回に右越1点本塁打を放って、01年大リーグのバリー・ボンズ(サンフランシスコ・ジャイアンツ)が82試合で達成した40本塁打の記録を上回った。
この記録は、自分が54本塁打の新記録を立てた99年の40本塁打の達成時点である92試合を14試合も繰り上げたもので、王貞治(元読売・ジャイアンツ)が立てた日本記録(97試合、66年・67年)に比べて、なんと19試合も早い。
本塁打に関する国内外の記録を全部塗り替えつつある李承鎏に残っている目標は何があるだろうか。
まず、世界最少試合50本塁打が目前に迫っている。バリー・ボンズは01年108試合目に50本塁打を突破した。李承鎏はこれから29試合中に10本の本塁打を追加すれば、この部門の新記録も達成する。現在、試合当たり0.513本の本塁打ペースを考えると、29試合で15本の本塁打を放つことができるため、最少試合50本塁打の記録はたやすい。
単一シーズンのアジア本塁打新記録の突破も時間の問題だ。李承鎏は、99年に54本塁打で日本プロ野球の王貞治が立てた55本塁打の記録に1本足りなかった。しかし、李承鎏が今年133試合に出場する場合、打てる本塁打の数は68本。アジア本塁打新記録の更新はもちろん、大リーグ記録であるバリー・ボンズの73本塁打(01年)にも挑戦するに値する。
この他に、日本の小鶴誠(元太陽・松竹ロビンス、横浜ベイスターズの前身)が50年に立てたアジア最多打点(161本)記録も破ることができる。李承鎏は78試合で94打点(試合当たり1.21)をマークして、160打点ペースに向かっている。
金相洙 ssoo@donga.com