北朝鮮は8日米国のニューヨークで行った米国との非公式協議で、米朝対話で折り合いがつかなければ近いうちに核実験を開始する計画だという立場を伝えたと、朝日新聞が26日付で報じた。
北朝鮮の韓成烈(ハン・ソンリョル)国連代表部次席大使は米国のプリチャード対北朝鮮担当大使に「米国が北朝鮮バッシングを続けるのなら、近い将来われわれは対抗措置をとらざるを得ない」といいながら、対抗措置の例として核実験をあげた。
プリチャード大使が「なぜそんな行動をしようとするのか」と聞くと、韓次席大使は「本国の政策を伝えているだけだ」と答えたという。
米側は韓次席大使の発言内容を日本政府にも通報したという。
同紙はまた、クリントン米政権当時の、北朝鮮問題担当者の話として、北朝鮮が建国記念日の9月9日以前に核実験を実施する可能性もあると報じた。
一方、北朝鮮の金桂𨛗(キム・ゲグァン)外務次官は5月31日、米下院議員団を率いて訪朝したカット・ウェルドン米共和党議員(ペンシルベニア)との会見で、核開発を思いとどまる見返りとして期限付きの不可侵条約を米国と締結する提案に対して、前向きな反応を示したと、27日朝日新聞が報じた。
当時、米国側は北朝鮮側に核開発の完全放棄と引き換えに△1年限定の不可侵条約の締結△韓米日などが毎年30億〜50億ドル規模の経済支援をはじめること△期限付き条約を締結2年目に正式の条約へ変更することを提案しており、これに対して金外務次官は「私たちを核計画から脱却させるに足る提案だ。私たちの反応は非常に前向きだと米政府に伝えて構わない」と回答したという。
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