現代(ヒョンデ)重工業が斗山(トゥサン)重工業のせいで、クウェートで取り付けた設備受注契約が遅れているとして、異例に政府に調整命令を申請した。
現代重工業は28日「昨年6月、落札が確定した4億ドル規模のクウェートのサビヤ海淡プラント建設が、斗山重工業の妨害で1年以上本契約の締結が引きずられており、政府レベルの調整命令権の発動を産業資源部に公開要請した」ことを明らかにした。
問題となったこのプロジェクトは、クウェート政府が発注した工事費4億ドル規模の超大型工事で、昨年現代重工業は3億4200万ドルを、 斗山重工業は3億6000万ドルを書き込んで入札した。
斗山重工業は2位で受注に失敗すると、現代重工業の書類の不備などを問題にして代理人を通じ、現地の裁判所に行政訴訟を起こし、クウェートの予算承認機関に嘆願書を発送している。
斗山重工業は反発資料を通じ「現代重工業が最初の応札価格は低かったが『入札事項変更禁止条項』に反したため、最終評価価格はより高いものとなった。施行庁のクウェート水電力庁の最終的な選定手続きがまだ残っている状況で、まるで『すんなり物事は終わったのに、斗山が邪魔をしている』かのように言うのは筋の通らないものだ」と主張した。
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