労働組合に対する使用者側の弾圧で精神疾患になったと主張し、集団で産業災害補償を申請した組合員の要求が初めて受け入れられた。
勤労福祉公団は、ソウル市にあるチョングソンシム病院の看護婦ら組合員8人が、先月7日、「病院側が数年間、労組活動を弾圧し、うつ病、適応障害、転換性障害などの精神疾患になった」として、産業災害補償を申請したことに対し、「5人は業務上の災害と認定できる」として、療養を承認したことを3日明らかにした。
しかし公団は、臨床資料が十分でない他の3人に対しては、特別診察を受けた後、協議会を開いて判断することにした。
職場内での集団いじめなどによる精神疾患が、産業災害と認定された例はあるが、労組弾圧による集団精神疾患が産業災害に認められたのは今回が初めてであり、今後類似の事例が相次ぐものとみられる。
チョングソンシム病院労組は、「使用者側が労組活動を妨害するために、業務監視や昇進差別、暴言、暴行などを日常的に行い、組合員の半分ほどが精神疾患を病んでいる」と主張している。
公団関係者は、「労組の主張のように使用者側が不当労働行為をしたかどうかは判断できないが、申請者の疾患が業務と関連したものであるとみて、産業災害と認定した」と述べた。
病院側は、公団の決定に対して「言うことはない」と述べ、立場を明らかにしなかった。
鄭景駿 news91@donga.com