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過去5年間で創業2倍増、廃業2.5倍増 創業ブームの影

過去5年間で創業2倍増、廃業2.5倍増 創業ブームの影

Posted August. 10, 2003 21:56,   

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ソウル市西大門区新村洞(ソデムング・シンチョンドン)の大学街でテイクアウト型コーヒー店を運営していたA氏(38・女)は、最近増え続ける赤字に耐えられず廃業を決めた。創業からわずか1年のことだった。

店をオープンした時、A氏は期待感に胸を膨らませていた。周りの人々は「300ウォンにも満たない材料費で3000ウォンずつ頂くと10倍になる」「バイトを雇って、あなたは1日に1回だけ店に寄って収益金を持っていけばいい」という言葉で、創業をそそのかした。

A氏は、9坪規模の店舗をオープンするために、着実に貯めてきた預金と銀行からの借入金を合わせて9000万ウォンを注ぎ込んだ。しかし、現在の負債は1億1千万ウォンに達し、資本金を上回っている。そのうえ、毎日10時間ずつ立って仕事をしたため関節炎にもなった。A氏は「流行業種なら誰も彼も参入しているので結局共倒れになってしまう」と指摘し、「より長期的な計画を立てられなかったのが失敗の原因」と述べた。

▲依然熱い創業市場〓「創業ブーム」は日増しに加熱している。今年の1月から6月までの6ヶ月間に中小企業庁に資金支援申請をした小資本創業者は2万5355人に達している。産業資源部と韓国フランチャイズ協会の調査によると、「創業」の最も多い形である加盟事業の市場規模は2002年末現在およそ45兆ウォンで、国内総生産(GDP)の7.6%を占め、日本(3.3%)の2倍を超えている。インターネット創業の場合、今年6月に行われた統計庁の調査によると、サイバーショッピングモール3289所のうち個人が経営している所は1749箇所(53%)にのぼって、対前年同期比69.6%の増加ぶりを見せた。

▲拡散する挫折〓何より深刻な問題は、創業者の中で成功する人より失敗する人の比重が増えていることだ。国税統計年報によると、97年に個人が事業者登録証の発給を受けて新規事業を始めたケースは23万736件、廃業したケースは12万4011件で、創業と廃業の規模が2対1の割合を見せた。しかし、01年には新規47万6905件、廃業30万8527件で1.5対1まで落ち込み、廃業件数が創業件数に比べて急増していることがわかった。

また、ここ5年間で新規創業者は2倍増加したが廃業者は2.5倍も増えたことが明らかになった。一般的に廃業申告率が新規事業申告率より低調なことを勘案すると、「失敗した創業者」の規模はこれより大きいと推定される。

▲問題は何か〓「好景気」を前提に店をオープンした個人事業者らが景気低迷による経営悪化で苦戦している。ある食堂創業者は「売り上げは去年末の半分ほどに落ち込んだが家賃や管理費、人件費などの支出項目はまったく減っていない」と言う。小資本創業者らが相次いで破産する最も大きな理由が最近の深刻な景気低迷のせいだということをあらわにする言葉だ。

専門家はまた、個人創業の場合、ベンチャー企業や一般製造業とは違って政府から受ける税制や資金上の恵沢が足りない点を指摘する。

ソウル大学経営学科の金祥靛(キム・サンフン)教授は「創業を『不動産投資』のように認識している人が多いため創業してまもなく廃業するケースが先進国より遥かに多い」とし「国家的レベルで中小企業と区別される『小企業創業者』に対する経営コンサルティングや税制支援などを拡大しなければならない」と述べた。



cij1999@donga.com