安倍晋三官房副長官は11日、「北朝鮮の核開発レベルをめぐり様々な憶測があるが、まだ核兵器を保有していないものと判断される」とし、「核兵器1、2発を製造できるプルトニウムは、すでに1994年に抽出しているようだ」と語った。
小泉純一郎首相の対北朝鮮政策の中心参謀である安部副長官は、本紙との単独インタビューで「日本は、北朝鮮が核兵器を完成したという情報を得ていない。米国も、北朝鮮が8000本の使用済み核燃料棒の再処理を完了していないことを明らかにしている」と話した。
安倍副長官はまた、「韓国と日本の政府間に、対北朝鮮政策をめぐる立場の相違が存在することは事実だ」として、今月末に予定された北朝鮮核関連6者協議を控え、政策の差を縮めるための調整が必要だと語った。
さらに、米朝国交正常化交渉の再開について、「北朝鮮に拉致された日本人被害者の家族が全員帰国すれば、交渉を再開できる。死亡または行方不明と北朝鮮側が発表した日本人拉致被害者の死亡の経緯が納得できる方法で解明されれば、国交正常化も可能だ」と語った。安倍副長官は、「日本政府は、現段階で対北経済制裁は考えていない」とし、「小泉首相の年内の北朝鮮訪問や北朝鮮高官の日本訪問が実現する可能性もない」とつけ加えた。
朴元在 parkwj@donga.com