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[社説]「権魯甲秘密資金」を隠してはいけない理由

[社説]「権魯甲秘密資金」を隠してはいけない理由

Posted August. 12, 2003 21:56,   

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権魯甲(クォン・ノガプ)前民主党顧問が現代(ヒョンデ)から100億ウォン以上の不法政治資金を受け取った疑いで検察に緊急逮捕されたのは、金大中(キム・デジュン)前政権の政経癒着の実態を象徴的に明らかにする事件だ。しかもこの資金が、特別検事(特検)による対北朝鮮送金疑惑の捜査過程で明るみになった現代の秘密資金のうち「150億ウォン」ではなく「α」である点でその規模の大きさに驚かされるばかりだ。

何よりもこの資金が権前顧問に渡された時点が、00年4月の総選挙を控えていたことから当時民主党の選挙資金として使われた可能性に関心が集まっている。これが事実と確認されれば、対北事業の独占の見返りとして政権が現代に巨額の政治資金を要求したことになるからだ。現代に南北関係の進展のための費用を負担させながら、政治資金まで出させたならば、これは政権の恥知らずな行為だと言わざるを得ない。過度な資金負担が現代の経営悪化につながって、結局、鄭夢憲(チョン・モンホン)会長を死に追い立てた因果関係をまったく否定することはできないだろう。

00年総選挙当時、民主党候補らに巨額の選挙資金が振り撒かれたのは政界の公然の秘密だった。民主党が公式非公式に使った金が1000億ウォン以上に達するという話も広まっている。ある候補は、「使い放題にお金を使ってみた」ともらした。その金が今回明るみに出た現代の秘密資金と無関係とみるのは難しいだろう。

政治資金の透明性確保など政治改革と政経癒着の根絶のためにも、今回の現代秘密資金の流れのルーツは徹底的に究明されなければならない。検察は、現代が総額いくらの秘密資金を造成し、その見返りは何だったのか、政界に流れ込んだならば、誰にいくら渡されたのか、権氏が個人的に転用した事実はないのかなどについて徹底的に明らかにすべきだ。

権氏側も、「金ヨンワン氏から10億ウォンを借りただけ」というふうに生半可な釈明ばかり言わず、真実を話さなければならない。舞台裏の権力が政治資金をひそかに造成して選挙出馬者に提供し、これを土台に政治を牛耳ってきた時代遅れの選挙慣行は今こそ清算されなければならない。これが「権魯甲秘密資金」を隠してはいけない理由だ。