「軍国主義日本」の象徴のひとつは「天皇への盲目的な忠誠を誓い、連合軍の艦艇に自ら激突する戦闘機の操縦士」だ。教育放送のEBSテレビは15日、光復節(独立記念日)の特番としてドキュメンタリー「ヒロヒト、神話の裏側」(午後1時)と「自殺特攻隊、神風」(午後2時10分)を放映し、それぞれ「天皇」と「神風」に照明を当てる。
「ヒロヒト」は、映画「ラスト・エンペラー」の原作者でもあるジャーナリスト、エドワード・ベルの同名歴史書物を英BBCがドキュメンタリーで制作したものだ。ヒロヒトは、強圧的な軍部により戦争に巻き込まれた「平凡で無力な」天皇とされている。この番組は、そのイメージの虚構性とヒロヒトが経済不況を打開するため、中国と真珠湾攻撃を主導した事実を糾明する。
「神風」は1944年に自殺特攻隊が結成された背景と訓練過程などを見せてくれる。ある戦闘で400人が特攻し、連合軍にその10倍の被害を与えた神風が、結局、原爆の投下を繰り上げたという歴史学者らの分析もある。
公営放送KBSテレビ第1チャンネルのドキュメンタリー「スズキケンジの韓国の広島」(午前10時55時)は、韓国人被爆者を20年間にわたって撮ってきた日本人写真作家、スズキケンジの活動を盛り込んだもの。
民放MBCテレビが生放送する「8.15特番・平和コンサート」(午後5時20分)は、京義線(キョンウィソン、ソウル〜新義州区間)のドラ山駅で行われ、李美子(イ・ミジャ)、「尹道賢(ユン・ドヒョン)バンド」、「ビッグママ」、BoA、セブンなどが出演する。KBSテレビ第1チャンネルの「特別企画・平壌(ピョンヤン)のど自慢」(午後7時30分)は、11日に平壌で行われた「審査なし」ののど自慢を収録したもので、およそ20人の北朝鮮出演者が民謡と北朝鮮歌謡を歌った。
KBSテレビ第2チャンネルの特集アンコールドラマ「剣」(劇本:ユン・ヨンス、演出:金ジョンソン、午後1時40分)は、日本植民支配時代に日本の浪人によって祖父を失った主人公、パド(イム・ジュワン)が剣法を習った後、侍と対決するという内容。1996年に旧正月の特集として放送されたものの再放送だ。
「8.15特集・03年MBCテレビ・フジテレビの共同企画:安重根(アン・ジュングン)と伊藤博文」(17日夜11時30分)は、2人の人物が衝突した理由と、安重根義士が獄中で執筆した「東洋平和論」に照明を当てる。
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