Go to contents

米国とカナダで大規模な停電

Posted August. 15, 2003 22:39,   

한국어

米国のニューヨーク、デトロイトなど大都市を含む東北部と中西部地域およびカナダのトロント、オタワなど南部地域で14日(現地時間)、同時に電力の供給が中断されるという稀有の大停電が発生した。

同日午後4時頃から同時多発的に起きた大規模停電によってニューヨーク州とオハイオ州全域は都市機能が麻痺して非常事態を宣言した。一部原発の稼動も一時中断され大混乱が起きた。

停電によって米国8州で5000万人に達する市民が被害を受けたと米国の各マスコミは推計した。

同日の停電は米国とカナダ国境に面したナイアガラの滝近くの地域で始まり、米国のニューヨーク、ニュージャージー、コネティカット州など東北部とミシガン、オハイオ州など中西部、カナダのオンタリオ州などに広がった。

米国の官僚たちは、同地域に対する電力供給をコントロールするニューヨーク州北部にある発電所の送電網に問題が発生したとし、テロ攻撃によるものではなさそうだと明らかにした。選挙資金の募金行事に参加するためにカリフォルニア州のサンディエゴを訪れていたブッシュ大統領も「今回の停電はテロによるものではない」と語った。

カナダの首相室はニューヨーク州北部の発電所で火事が起きたのが停電の原因だと主張した。しかし、停電が発生してから12時間が経っても正確な原因が明らかにされないことから、テロや故意の犯罪である可能性も注意深く提起されている。

一部の地域では停電から2時間後の午後6時から電力供給が再開されたが、米国とカナダ政府は完全に正常化するには時間がさらにかかるものとみている。

今回の停電によりニューヨーク州とオハイオ州では、原発9ヵ所が外部の電源供給の中断で一時閉鎖されており、ケネディ空港、トロント空港など7ヵ所の空港ではセキュリティ点検施設の稼動中断で飛行機の離着陸が中断された。

また、停電で多くの企業が社員を早く退社させたため、ニューヨークなど大都市では一気に人と車が街頭に繰り出したが、信号やトンネルの電燈がつかず、深刻な交通混雑を招いた。

地域によっては地下鉄と郊外通勤列車の運行が中止したり、一部の市民は地下鉄とエレベーターにしばらく閉じこめられたりした。ニューヨークの市民はエアコンが作動せず、蒸暑さに苦しめられた。

96年8月米西部地域の9州で停電が発生して400万人余りが不便を強いられた。また、77年にはニューヨーク市で25時間電力の供給が中断されたことがある。



異鎭 konihong@donga.com leej@donga.com