民主労働党(民労党)顧問の姜(カン・72)某氏(建築設計士)が日本朝鮮人総連合会(朝鮮総連)の関係者や北朝鮮の要員などに国内の情報を提供し、活動資金を受け取った疑い(国家保安法の会合および通信の容疑)で拘束された。
姜氏の拘束は、盧武鉉(ノ・ムヒョン)政権の発足以降、 政界および在野活動家では国家保安法違反の疑いで拘束された初めてのケースであるという点で、公安当局の今後の政策が注目されている。
姜氏を拘束したソウル地検公安1部(金英漢部長検事)と国家情報院(国情院)によると、姜顧問は94年、朝鮮総連の関係者として知られている在日統一運動家の朴(パク・78)某氏と知り合い、99年2月から最近にいたるまで6回にわたり中国の北京や日本の東京などで朴氏や北朝鮮要員に民労党関連の資料など国内情報を提供した疑いがかけられている。
姜氏はまた、彼らから活動資金として約300万ウォンを受け取った疑いも受けている。
姜氏は10日、民労党の会議資料と声明書などを東京で朴氏に手渡した後、「統一事業をがんばってほしい」という趣旨の手紙と一緒に2000ドルを受け取って12日入国したところを仁川(インチョン)国際空港で国情院に捕まった。
検察は姜氏と北朝鮮関係者との接触過程に介入した国内人がいたかどうかについて調べている。
検察関係者は、「姜氏個人の国家保安法違反行為に対する捜査だ」とし、「民労党が同事件とかかわった状況証拠はなく、民労党全体に捜査を拡大する計画も今のところはない」と述べた。
これに対して、民労党の李尚鍱(イ・サンヒョン)スポークスマンは、「姜顧問は、党が統一運動家に対する礼遇のレベルで顧問に委嘱した」とし、「姜顧問は実際に党でほとんど活動しなかったため、事件と民労党は関係ない」と述べた。
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