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監督代行体制のロッテ、なるか最下位脱出

監督代行体制のロッテ、なるか最下位脱出

Posted August. 20, 2003 21:52,   

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選手の顔ぶれがまったく変わっていないのにこれほど変わった理由は何だろうか。

金ヨンチョル監督代行は「私が妙案を持っているわけではなく、選手らに熱心に野球できるムードを作ってあげただけだ」と照れくさそうに話した。カリスマの強いぺク・インチョン前監督(60)は、選手らが怖がって不満があってもなかなか言にすることができなかったが、本人はオープンマインドで選手らに接しているということ。金監督代行は、指揮棒を取るやいなや、選手らに「髪の毛を染めてもいい」と話した。ただ赤や紫など目立ちすぎる色は困ると言っておいたが、前のロッテの雰囲気から考えれば、まさに破格的な措置。

金監督代行が就任してから選手団の雰囲気は驚くほど変わった。15連敗に陥った当時、ロッカールームでひそひそと静かに話していた選手らは、金代行が付き合った今月6日と7日、韓化(ハンファ)とSKに連敗を喫したものの、大きな声を出しながらげらげら笑ったりもしていた。一言で和気あいあいとした雰囲気に変わったわけだ。

金監督代行は「(選手らの)雰囲気はもう本調子を取り戻した。これからは勝ちさえすれば良い」と言い切る。金監督代行が戦略的に気を使うところはマウンド。ロッテは実際、下半期に入って、ローテーションがほとんどないと言われるほど、適当に投手を送り出した。金代行は、監督代行になった初日の6日、エースのソン・ミンファン(28)を2ヵ月ぶりに1軍に入れた。このほか、パク・ソクジン(31)、カン・ミニョン(22)、ムン・ドンファン(31)も急きょ1軍に復帰させた。

「これまであまりにも無気力に投手陣が崩れたために逃した試合が1つや2つでない。根性のある野球をするためには投手陣の物量作戦が必要だ」というのが金代行の考え。今月19日のLG戦でも、金代行は5人の投手を投入して2—0の完封勝ちを導いた。

金代行は、「一試合に投入される投手は多いが、投球数は多くない。相手の打者を徹底分析してワンポイント勝負に出る場合が多い」と話した。 金監督代行は最下位脱出の欲も持っている。「監督代行になった時に初めて思ったのが『欲を捨てよう』ということだったが、最下位脱出の欲まで捨てたわけではない。最後まであきらめない」とあらためて誓った。



田昶 jeon@donga.com