Go to contents

[社説]「李ウォンホ容疑者の庇護勢力」ほんとうになかったのか

[社説]「李ウォンホ容疑者の庇護勢力」ほんとうになかったのか

Posted August. 22, 2003 21:48,   

한국어

清州(チョンジュ)地検の金度勳(キム・ドフン)前検事の弁護人団が、Kナイトクラブオーナーの李ウォンホ容疑者に対する捜査を妨害した検察幹部の圧力に関する内容がメモされている自白書と日記があると暴露したことで、部長検事と平検事による真実ゲームが新しい局面を迎えている。

自白書と日記の具体的な内容が公開されていないため、「内部庇護勢力はない」という最高検察庁監察部の捜査結果を覆すほどの新たな証拠能力を有しているかどうかはすぐ判断し難い。さらに隠し撮りに係わったうえ、収賄疑惑まで明るみに出た金前検事の主張は信頼性が大きく傷つけられたのが事実だ。

しかし、弁護人団は金前検事が残した自白書と日記には最高検察庁の監察結果とは裏腹な内容が含まれていると主張している。「李ウォンホ容疑者を緊急逮捕するため、判事に連絡を入れておいたが、いきなり上部が阻止した」、「1時間も人格冒涜的な発言をされ、捜査中断の圧力を受けた」などの主張は新たに提起された内容だ。金前検事が監察当時には黙っていて、拘束された後一歩遅れて自白書と日記を持ってくるのは釈然としないが、内容が具体的であるだけに捜査も行わないで無視するわけにはいかないだろう。

金前検事が李容疑者に対する捜査にとらわれすぎて、令状なしに隠し撮りを指示し、事件関連者と不適切に癒着した行為は弁明の余地がない過ちであることは言うまでもない。しかし、捜査を中断させようとした上部の不当な圧力が実在したならば、金前検事の過ちとは別に真実は究明されなければならない。

法務部は、「仲間を保護する監察」の問題性を取り上げて、最高検察庁の監察機能を法務部に移管させようとしている。今度の事件は最高検察庁に監察機能を存続させるべきかどうかを判断する試金石になるだろう。なおかつ金前検事の弁護人団が、最高検察庁監察部の捜査結果の発表が「つじつま合わせ」だったと非難しているだけに、名誉回復のためにも厳正な再捜査が求められる。最高検察庁監察部が信頼されていないならば、ほかの機関が乗り出す方法も検討されなければならないだろう。