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[社説]北朝鮮、最後の機会を逃してはいけない

[社説]北朝鮮、最後の機会を逃してはいけない

Posted August. 26, 2003 21:57,   

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今日から開かれる北京6者協議で、南北と米、日、中、露の代表らは、本会談のほかに2者間接触を通じて、北朝鮮の核問題を解決する案を話し合う。6者協議は、北朝鮮核問題の平和的解決に向けた重大なヤマだ。この会談が、これまで中断していた対話の糸口をつなぐ契機になることを望む。

6者協議が意味ある成果を上げるには、何よりも北朝鮮が過去とは違う姿を見せなければならない。4月の3者協議の時のように、北朝鮮が再び核の脅威をちらつかせるなら、米国内の強硬論はさらに強まり、事態は悪化するしかない。「譲歩は死につながる」という極端な交渉態度はもはや通用しないということを北朝鮮は認識すべきである。

もはや「核兵器を持った北朝鮮」を誰も望まないということは自明だ。中国の胡錦涛国家主席が金正日(キム・ジョンイル)総書記に対し、「戦争準備を止めて、経済回復に集中してほしい」と警告を送ったというCNN放送の報道は、北朝鮮の友好国である中国も、国際社会の北朝鮮核不容認世論に積極的に同調していることを示す。今回の会談は、北朝鮮が核と体制保障を「安全に」交換することができる最後の機会となるわけだ。

韓国政府にとって6者協議は、外交力を試される舞台となる。さらに、韓国の安保に決定的な影響を与える北朝鮮の核問題を扱う史上初の多国間協議という点で、その意味は重大だ。

政府は、韓半島に恒久の平和を構築するという姿勢で、6者協議に臨まなければならない。94年の米朝枠組み合意のような不完全で一時的な合意ではなく、北朝鮮の核の検証可能で完全な解決に向けて、努力しなければならない。このために、韓米日の協力体制を確固にすることがカギとなる。北朝鮮の核放棄を誘導する最も効果的な手段は、強力な国際協力にあるためだ。北朝鮮の核問題の解決策をめぐり積極的に乗り出した中国との協力体制を強化することも必要だ。韓国政府も、北朝鮮の核危機を解消する最後の機会という覚悟を持たなければならない。