英国のブレア首相は、国防省顧問のケリー博士の自殺で、首相就任6年で最大の政治的危機に直面している。
ブレア首相は28日、ケリー博士自殺真相究明委員会に出席し、イラクの核保有関連情報を誇張したかどうかについて証言する予定だ。しかし委員会の調査結果にかかわらず、すでにブレア政権の信頼度は致命的なダメージを受けており、今後の政策遂行に困難が生じると英マスコミは見ている。
英紙サンデー・テレグラフの最近の世論調査によると、回答者の58%がケリー博士自殺事件でブレア首相の信頼度が下がったと答えた。67%は、イラク情報で政府にだまされたと回答した。
政府の信頼度が失墜し、ブレア首相が推進してきたユーロ加入問題は振り出しに戻った。同紙は、「ユーロ加入への国民投票は考えることもできなくなった」と伝えた。
フーン国防相の進退問題も関心事。政府が、難局を打開するためにフーン国防相を犠牲にするという見方も支配的だ。
しかし首相の右腕であるフーン国防相が辞任すれば、内閣へのダメージが大きいものと予想され、ブレア首相は追い詰められた状況だ。
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