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IAEA、「イランに核兵器開発の疑惑」

IAEA、「イランに核兵器開発の疑惑」

Posted August. 28, 2003 21:41,   

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国際原子力機関(IAEA)が、イラン内の原子力関連施設から二種類の高濃縮ウランの成分を検出したことで、イランの核兵器開発をめぐる議論が再び過熱化している。

北朝鮮核問題の解決案を協議する韓国、北朝鮮と米国、日本、中国、ロシアの6者協議が進められている中でイランの核問題が膨れ上がったことで、大量破壊兵器(WMD)を口実にイラク戦争を行った米国の対応が注目される。

▲イランの原子力現況〓IAEAが高濃縮ウランの成分を検出したのは首都テヘランから南方面のナタンツ核燃料用ウラン処理施設。西欧のある外交官は、「二つの成分は原発には必要のないものだ」とし、核兵器開発の疑惑を提起した。

これに対して、イランは、「ナタンツ施設は原発に供給するウランを濃縮する施設でしかない」とし、「ウランの濃縮度も核兵器に使用できる水準に満たない」と反駁している。

テヘラン南西側のアラクに建設中の重水生産工場も疑惑の対象となっている。重水を冷却材として使えば、高濃縮ウランやプルトニウムの抽出が容易になるからだ。一部の専門家はテヘランにあるカライエ電気工場が核物質濃縮施設である可能性があると見ている。

イランは現在、ロシアの支援を受けてブシュールに原発を建設中だ。1000MW規模の1基は現在仕上げの段階で、まもなく1300MW級の2基に着工する計画だ。原発稼動に必要なウランはロシアから供給される予定だ。

この他、テヘラン大学とイスパン核研究所などでも研究用原子炉が稼動されている。研究用原子炉だとしてもすべてIAEAの査察の対象となる。専門家はイスパン核研究所の場合、核兵器の設計、テヘランにあるシャリフ技術大学はプルトニウムの分離能力があるものと評価している。

▲追加査察をめぐる攻防〓イランの核兵器開発疑惑は、7月初めに射程1500km級の中距離弾道ミサイル「シャハブ3」の発射が成功したことで最高潮に達した。北朝鮮の中距離ミサイル「テポドン1号」と似た性能を備えている「シャハブ3」は1000kgの弾道を搭載することができる。

米国内の保守陣営は、イランの核開発を阻止できなければ中距離ミサイルを備えたサウジアラビアと核兵器を保有しているパキスタンが核ミサイル開発協力を強化する可能性が大きいと見ている。核再処理施設を計画しているシリアとエジプトの核開発を煽るだろうとの見解を示している。

IAEAの関係者は、6月以降5回にわたってイランの核施設を査察し、来月8日IAEA理事会で結果を報告する予定だ。だが、査察団は、イラン側が十分な情報提供や現場調査を許可しなかったと主張している。

IAEAは現在、イランに核拡散防止条約(NPT)の追加議定書に調印することを要求している。この追加議定書は、核関連施設を事前通告なしに査察できるようにした内容が含まれている。

だが、イランは原子力施設が平和的な目的(電力供給)で建設されており、追加議定書に調印する代わりに西欧諸国の核技術支援を要求している。



異鎭  leej@donga.com