同僚選手が足さえつけなかったら初のゴールだった。しかし、デビュー戦でアシストを記録したことだけでも真価は発揮された。李天秀(イ・チョンス、22、レアル・ソシエダ)が31日、スペイン・バロセロナのモンジュイック五輪スタジアムで開かれたエスパニョールとのシーズン遠征開幕戦で同点ゴールをアシストした。スペインプロサッカーリーグの初試合で記録した攻撃ポイントだ。
攻撃手(FW)で先発出場した李天秀は0−1でリードされた後半11分、サビ・アロンソがヘディングでパスしたボールが相手チームの守備手(DF)の頭に当たり、右側ペナルティー・エリアに流れるや、これを取ろうと飛び出すゴールキーパー(GK)の背を超える感覚的なロビングシュートを飛ばした。ボールがゴールポストの中に入る直前、仲間のコバセビーチ(30)が倒れながら右足で再び入れて、李天秀のシュートはゴールの代わりにアシストと記録された。
李天秀は、しばらく自分がゴールを入れたと錯覚して、ユニフォームのシャツを脱いで「下着セレモニー」まで繰り広げた。下着にはバスク語で「Eskerrik Asko(ありがとうございます)」、韓国語で「韓国サッカーのプライド」と書いてあった。李天秀はユニフォームを脱いだという理由で主審からシーズン初の警告を受けた。
李天秀は「私がゴールを入れたと思ったが惜しい。4日のホーム試合では必ずゴールを入れる」と話した。この日、モンジュイック競技場には300人余りの韓国同胞が 「テ〜ハンミングク(大韓民国)」を叫んで李天秀を応援した。両チームは1−1の引き分けで試合を終えており、李天秀は後半43分パウルラと交代した。
ドゥヌエ監督は、試合後「李天秀はとても素晴らしい試合を行った。全く違う異文化の中でも、彼の能力を私たちに遺憾無く見せてくれた」とほめたてた。
スポーツ専門紙アス(AS)も「李天秀はエスパニョールに0−1でリードされたレアル・ソシエダを引き分けに導くのに多大の貢献をした。彼のスピードの速さと熟練された技にはまったく驚かされた。レアル・ソシエダでは李天秀が、エスパニョールではラウール・タムドが最大の貢献選手」と報じた。
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