2004年の米大統領選挙を狙った共和・民主両党の大統領選候補者の選挙戦が、1日の勤労感謝の日を契機に本格的に始まった。
大統領選挙は14ヵ月後(来年11月2日)のことだが、伝統的に大統領選前年の勤労感謝の日が大統領選挙戦の出発点だ。
与党共和党候補のブッシュ大統領は、1ヶ月間の夏休みが終わるやすぐにオハイオ州リッチフィールドを訪れ、国際労組連盟の労働祭行事に参加した。今回の大統領選挙の最大争点になる経済問題を強調し、機先を制するためだ。
ブッシュ大統領は、雇用創出と景気てこ入れによる経済回復に力を注ぐとし、「米国は世界で最も優秀な労働力を有している」と参加者を称えた。
さらに「仕事がある人は仕事を続け、仕事を探している人は就職できるように支援する」と述べ、現在6.2%にのぼる失業率の解消と900万人の失業者のための雇用創出を公約に掲げた。
ブッシュ大統領は、エネルギー関連総合法案やテロとの戦いなど、各種の選挙争点に焦点を合わせた。来年の大統領選挙では、この他にもイラク戦の正当性や継続の可否が争点になる模様だ。
候補者が確定していない民主党は、動きが活発だ。
ジョセフ・リバーマン上院議員、ディック・ゲッパート下院議員、ハワード・ディーン元バーモント州知事などの民主党大統領選候補者らは、同日アイオワとニューハンプシャー州でブッシュ大統領の政策を批判し、遊説戦を繰り広げた。この地域は、来年1月に一番早く予備選挙が行われる。
ジョン・ケリー上院議員は2日、サウスカロライナ州で公式出馬を宣言するに先立って有権者に会った。ケリー議員は、2日から米全域でテレビ広告を始める予定だ。
民主党候補らは、ブッシュ大統領の経済政策や労働政策などを集中的に攻撃し、経済問題が大統領選挙の最大争点になることを予告した。
民主党候補に対する全国的な支持率は、リバーマンが現在まで1位を占めており、ゲッパート候補とディーン候補がともに2位、ケリー候補が後に続いている。
予備選挙の大勢を決めるニューハンプシャー州では、予備選挙を約5ヵ月後に控えた現在まで、ディーン候補が1位を維持している。しかし、他の候補もテレビ広告などの本格的な選挙運動を行う予定であり、支持率の変化が注目される。
しかし民主党候補らは、最近の世論調査で、有権者の65%がたった1人の候補の名前も覚えられないほど、知名度が低い。ヒラリー・クリントン上院議員の出馬説も出ている状態で、民主党の大統領選候補の選挙戦は当分「絶対強者」のない状態が続くものと思われる。
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