長ければ５日、短くても４日はある秋夕（チュソク・旧盆）連休。真ん丸い満月の光が雅やかな古都慶州（キョンジュ）では、月夜に皇龍（ファンリョン）寺跡と芬皇（プンファン）寺でタプドリ（塔回り）をして国楽の演奏を聞きながらお茶を楽しむ「お月の新羅（シルラ）歴史紀行」が繰り広げられる。また、中秋節を迎えた香港は、色とりどりの華麗な提灯で飾られた街の「提灯祭り」（Mid-Autumn Lantern Celebration）の真っ只中だ。この連休で魅力のある国内外の旅行商品をまとめた。
◇「お月の新羅歴史紀行」〓「新羅の月夜」を楽しむ。毎月旧暦の１５日または前後の満月の夜に仏国（プルグク）寺の感恩（カムン）寺址などの新羅遺跡を訪れ、和やかなお月の下で映し出す古跡の優雅な姿を鑑賞する。ハイライトはロウソクを灯した提灯を持って塔を囲んで回るタプドリと民俗踊りのカンカンウォルレを遊び、最後には緑茶にモチを食べながら塔の下で国楽演奏を楽しむ。
千年古都の慶州の風情をお月の下で満喫できるこの月見イベントは、秋夕を迎えて１３日夜繰り広げられる。参加の申込みは９月１０日まで。△イベント（午後５時半〜１１時）：遺跡回り（雁鴨池、皇龍寺址）→皇龍寺址（国楽公演、茶道レッスン、お茶とモチの試食）△値段：１万２０００ウォン（子ども１万ウォン）。夕食と遺跡見学、公演、お茶やモチ代込み。△予約：新羅文化院（www.silla.or.kr）。０５４−７７４−１９５０。△慶州現代（ヒョンデ）ホテル：「お月の新羅歴史紀行」に参加する客には８万ウォン（税金込み、朝食割引）で提供。０５４−７７９−７２００。
◇鬱陵島の「漁火」と月見〓イカが取れるシーズンには決まって鬱陵島（ウルンド）の沖合に「漁火」が花咲く。漁火とは、イカ獲り船の集魚ランプの光が夜の海を明るく彩る光景を詩的に表現した言葉。「于山（ウサン）八景」の一つに「苧洞（チョドン）漁火」があるが、最近はソンゴッ峰の下の海岸絶壁の屋根を薄い天然スレートで葺いたペンション「チュサン一家」、トドンからロープウェーで上る望郷（マンヒャン）峰頂上の展望台が漁火鑑賞のポイントだ。鬱陵島専門サイトのウルン・ドット・コム（www.outdoor7.co.kr）では連休を迎えて、漁火と満月を同時に楽しめる「三色ツアー」パッケージ（３泊４日）を販売している。出発（午後１１時半、ソウル）は１０日と１１日の２回。△日程：竹島（チュクト）、テハ灯台（トレッキング）、島一周（陸路）、望郷峰の月見＆チュサン一家の漁火。ヤクソプルゴギとムール貝飯など鬱陵の珍味を試食。△参加費：３２万５０００ウォン。△予約：１５４４−７６４４。
◇香港提灯祭り〓韓国でのように中国でも中秋節は、正月と並ぶ祝日。中秋節に中国人たちが食べるモチ「月餅」は韓国人が秋夕に食べる餅の「ソンピョン」にあたる。１４世紀、モンゴル族の侵攻を受けて抵抗した漢族同士が、沙鉢通文を隠して伝達するために考案されたものだと言われている。
９月の一ヵ月間、香港で繰り広げられる中秋節の提灯祭りでは、ウサギや魚、飛行機などの形に蓮根、ゴマ、ナツメ、アヒルの卵の黄身など、様々なアンコが入った月餅を味見ることができる。ハイライトは、コズウェイ湾とビクトリアピークの街を多彩な形と色で飾った「提灯のワンダーランド」（Lantern Wonderland・９月７〜１６日）イベント。龍踊り祭り（Fire Dragon Dance・９月１０〜１２日）も開かれ、ダイナミックで華やかなドラゴンダンスを鑑賞できる。この他にも、９月中は△熱気球体験（１２〜１４日）△提灯展示会（１０〜１４日）△カーニバル（１１〜１４日）△提灯飾りの船パレード（１０〜１２日）△提灯祈願の道（１０〜１４日）など多彩なイベントが催される。香港観光協会韓国事務所（www.discoverhongkong.com/kor/）。
◇連休のパッケージ商品〓残り席と特別パッケージを販売中。△東亜トラベル（dongatravel.co.kr）：会員を対象に６日と９日に出発するバンコク・パターヤー（５日型）の残り席を３７万９０００ウォンと６６万４０００ウォンの割引値段で販売中。１３日に出発するフィリピン・セブリゾート（５日型）は、２万ウォンを割引した４７万４０００ウォン。９日に出発する北京・白頭（ペクトゥ）山（６日型）は１７万９０００ウォン。０２−７７７−８１００。△旅行博士（www.tourbaksa.co.kr）：２２万９０００〜５９万９０００ウォンの格安の連休パッケージを販売している。①九州温泉クルーズ（４泊５日）：釜関フェリー（２泊）で往復、ガイド付きのパッケージ、別府、熊本、福岡。７日と１０日に出発。３９万９０００ウォン②大阪秋夕（４泊５日）：「往復航空券＋ホテル（ビジネスクラス）で４泊＋朝食込み」の自由旅行。９日と１０日に出発。３９万９０００ウォン。０２−７３０−６１６６。
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