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韓国銀行、潜在成長率を4%台に下方修正へ

韓国銀行、潜在成長率を4%台に下方修正へ

Posted September. 04, 2003 23:12,   

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韓国銀行が韓国経済の潜在成長率を4%台に抑えるための作業に入る。これは韓国で「低成長時代」が本格化したことを意味しており、注目される。

韓銀の幹部は3日、「韓国銀行はこれまで内部的に韓国の経済成長率を5%前後と見て通貨政策を立ててきたが、今年に入って4%台に落ち込んだと推定している」とし、「よって、潜在成長率を改めて算定するための作業に着手し、年末までに現実的に調整する予定だ」と述べた。

この幹部はまた、「通貨危機以降、設備投資の不振、出産率の下落とこれに伴う労働供給能力の減少、技術革新に対する投資不足などを考慮すれば、すでに潜在成長率は4%台に落ち込んだと見るべきだ」とし、「韓国経済は今後、成長についての概念を切り替えなければならない情況だ」と付け加えた。

経済分析の面で高い権威を持つ韓銀が潜在成長率推定値を4%台と低くとらえたのは韓国経済の「基礎体力」に赤信号がついたことを示している。

また、「潜在成長率を7%台に引き上げ、10年以内に1人当たり国民所得2万ドル時代に入る」とした盧武鉉(ノ・ムヒョン)政権の政策目標が現実的に一層困難になったことをも意味している。

韓国開発研究院(KDI)の崔慶洙(チェ・キョンス)研究委員は、「一般的に実質経済成長率が1%減少すれば、失業率が0.2%ほど増加する」とし、「現在、社会に新たに進出した青年層を正常な水準で雇用すれば、平均5%前後の成長を持続していかなければならない」と述べた。

KDIはこれに先立って今年2月に、韓国が経済制度と対外市場開放の水準を改善しなければ、03〜07年4.8%、08〜12年4.5%と潜在成長率が低くなると警告したことがある。

KDIによると、韓国の潜在成長率は△1980年代に7.8% △1990年代前半に6.6%△1990年代後半に6%と、引き続き減少している。

三星(サムスン)経済研究所の丁文建(チョン・ムンゴン)専務は、「韓国銀行の潜在成長率推定値下向き調整の動きは、韓国経済が予想より早く低成長時代に突入したという意味だ」とし、「韓国経済が5%以上の潜在成長率を取り戻すためには、政府と国民がともに身を削るような努力を傾けなければならない」と強調した。



朴重鍱 sanjuck@donga.com