Go to contents

学校給食に非常事態

Posted September. 05, 2003 23:05,   

한국어

▼学生の不満を買う給食の質〓ソウルK高校の教頭は「周辺の学校より給食の質が高いはずなのに、全校生徒2000人のうち400人は給食を拒否して、家から弁当を持ってくる」と話した。

一部の学生が学校給食を拒否するほど質が低いのは、政府が限られた予算で、給食を提供する学校数を増やすことだけに汲々としているためだ。

1996年の学校給食法の改正で委託給食制度が導入されたのも、学校に調理場や食堂などの設備が備わっていない状況で、給食規模を拡大するためのものだった。

1食当たり2000〜2500ウォンの給食費で委託給食業者が利益を残すためには、食材や安全設備に投資する金がそれだけ少なくなる。

教育市民の会の金ミョンシン代表は、「すべての給食を直営に転換し、政府が安くて質のいい食材を供給するのが一番いい方法だ」とし「委託給食をしても、学校運営委員会が1年単位で給食業者と契約するようにしなければならない」と話す。

▼給食の安全、非常事態に〓不十分な給食制度で生徒の安全が脅かされている。今年8月末までに全国の小・中・高で発生した給食食中毒事故は35件3625人、昨年1年間の9件806人に比べて約4倍に増えた。

.

先月27、28日にも、ソウルJ高校とC中学校で委託給食を食べた学生154人が腹痛と下痢などの食中毒の症状を訴え、2月には4年ぶりで冬の食中毒が発生した。

昨年と今年発生した給食事故で、一件も感染経路が明らかになっていないのが、より大きな問題だ。

▼事故の多い委託給食〓今年発生した学校給食食中毒事故のうち、委託給食の学校で発生した事故が学校直営給食の15倍にもなる。

全国の学校給食は、小学校の場合、学校直営が99.3%になるが、中・高校はそれぞれ67.9%、46.9%に過ぎない。特にソウルでは、中学校が100%、高校は96.6%が委託給食だ。

ベ・オクビョン学校給食全国ネットワーク共同代表は、「委託給食の学校で、最近食べ物の中からハエの幼虫が発見されたり、包装ビニールなどの異物が発見された例も数えきれないほど多い」と主張した。

委託給食業者は、設備費用だけで8000万〜1億5000万ウォンを負担しており、契約期間3年以内にこの費用を回収しなければならないため、安い食材を使用するしかなく、汚染などの問題が発生しやすいという。

給食業者(株)アラコのジョン・スンソク代表(59)は、「政府は、給食費の約65%を食材費に使えというが、この基準を守れば赤字になる。政府が財政支援や施設改善補修などで給食環境を改善しなければならない」と話した。



洪性哲 sungchul@donga.com