与党民主党内の新党派と党残留派間の勢力確保競争が熾烈になり、中間派の選択が大勢を分ける「キャスティングボート」として注目されている。さらに党外の新党勢力の統合論議も本格化し、与党の勢力再編の動きが加速化する兆しだ。
▼中間派の分化と非主流連帯の動き〓民主党議員101人のうち、新党派の新党準備委に初期参加した31人と党死守派約20人を除くと、中間派は約50人にのぼる。しかし新党派の改革戦略が本格化するなか、一部中間派が新党参加の意思を明らかにする一方、新党準備委発足に反発して非主流の側に傾く議員も急速に増えている。
現在のところ、党死守派に同調する勢力が多数を占めているが、実際に分党が現実化した場合、首都圏議員が最終的に新党側に加わる可能性が大きく、状況は依然として流動的だ。
金相賢(キム・サンヒョン)、趙舜衡(チョ・スンヒョン)、秋美愛(チュ・ミエ)、姜雲太(カン・ウンテ)議員など、「分党反対署名派」議員らは同日、非主流座長の韓和甲(ハン・ファガプ)前代表と緊急会同を開き、△新党準備委の活動中断と主流・非主流の各種会合の同時解体△党の団結と政党改革△全国各地の優秀な人材の受け入れなどで意見を一致させた。彼らは分党反対に署名した議員31人の一部。
しかし署名派の中でも、金徳圭(キム・ドクギュ)議員のように、新党参加の意思を明らかにする議員も現われており、残りの中間派約20人は、地方区の世論をうかがいながら、頭を悩ませている。
中間派内では特に、党務会議の表決が流れたことに抗議してハンスト中の金槿泰(キム・グンテ)顧問が新党に加わった場合、中間派に新党参加が拡散するものとみえる。
▼主流・非主流の力比べと党外新党勢力統合の動き〓非主流側は、同日開かれた「正統の会」で新党準備委に参加する議員らの党職辞任を求め、中間派とともに非常対策機構を構成することにするなど、反撃に出た。
朴成遠 李承憲 swpark@donga.com ddr@donga.com