韓国女子ゴルフ界にもう1人の「宝」が誕生した。国内最高権威を誇るアストラ杯第17回韓国女子オープンで、海外派を含めて蒼々たるプロのお姉さんらを引き離して優勝した国家代表アマチュアの宋ボベ(17・済州サムソン女子高校3年生)がその主人公。
宋ボベは6日、釜山(プサン)アジア大会CC(パー72)で行われた最終3ラウンドで、3アンダー・69で善戦し、前日首位タイをマークしていたベス・バウアー(米国)を2打差に退けて優勝カップを勝ち取った。
昨年の全国体育大会で個人戦と団体戦の2冠王に輝いた彼女は、すでに数回のオープン大会で「プロ顔負けのアマチュア」として実力を誇示してきた。昨年の成績は、マジュアンオープン準優勝と韓国女子オープン7位。韓国女子オープンでは挑戦2回目にして今年トップに上がった。
今年に入って上半期にはやや振るわなかったが、クィンシリキト杯アジア女子アマチュアゴルフチーム選手権大会では個人戦優勝を飾り、韓国団体戦優勝の「大黒柱」になった。
今大会開幕の前日、祖父が亡くなったが、お葬式に顔を出すことができなくてずっと気になっていたという宋ボベは、優勝インタビューで、「お爺さんが大きな贈り物を下さって亡くなったようだ」と目頭を赤くした。
父親の宋ヨンヒョン氏(49)の勧めで中学1年の時ゴルフを始めた彼女の持ち味は、平250ヤードを越すドライバーショット。彼女は今大会初日、ドライバーのヘッドにひび割れがあったにも関わらず、そのまま使い続け、次の日、ヘッドのみ別に購入して入れ替えた。彼女は1ラウンドではイーブンパーだったが、2、3ラウンドではそれぞれ3アンダーをマークした。
一方、「海外派」の中で純粋な国内大会には初出場の朴祉垠(パク・ジウン、ナイキゴルフ)は、最終3ラウンドの6番ホールまで4つのバーディーを奪って首位タイまで成績を伸ばしたが、単独3位(2アンダー・214)で試合を終えた。韓煕円(ハン・ヒウォン、フィラコリア)は宋アリ(17)と9位タイ(3オーバー・219)になった。
金鍾錫 kjs0123@donga.com