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[社説]「金長官を最大限育ててあげたい」と?

[社説]「金長官を最大限育ててあげたい」と?

Posted September. 08, 2003 23:38,   

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国会で解任建議案が通過した金斗官(キム・ドゥグァン)行政自治部長官に対する盧武鉉(ノ・ムヒョン)大統領のかばいだてが度を過ぎているようだ。一昨日の記者懇談会で「建議案の受け入れを国政監査が終わった後にでも決める」とし、「金長官を最大限育ててあげたい」と述べたという。国会ですでに不信任された長官をどんなふうに育てるのかはよく分からないが、このような対応は望ましくない。

経緯はさておいて、金長官は与野党の対峙政局の当事者だ。大統領が当事者を抱えようというのは、自ら政争の中心に跳びこむという話と同様だ。こんな姿勢では定期国会の巡航は期待しにくい。

ハンナラ党はすでに盧大統領を相手に全面闘争を宣言した。国政監査で盧大統領と関連する不正事件を暴かなければならないという話も出ている。こうなれば急がれる経済、国民生活関連の立法も適時に処理されることは難しい。果して誰のための「金長官助け」なのか問わざるを得ない。

盧大統領の「育ててあげたい」という発言も問題だ。言葉尻を捕らえようというのではない。 大統領のこの言葉は結局総選挙を控えて、金長官の価値を高めるという話に聞こえるためだ。大統領自ら同じ席で「(金長官が)長官職を維持しながら、この問題を国民的争点に浮上させなければならない」とし、これを裏付けた。

大統領がこのようだから、金長官が出馬の意思を公然と流してハンナラ党と国会をひっくるめて責める適切ではない行動を続けているのだ。盧大統領は金長官を指して「コリアンドリームの象徴」とも言った。金長官がそれほどの人かは結局国民が判断することだ。大統領が育てると言ってできることではない。

盧大統領はより大局的に見据えなければならない。今重要なのは「金長官の庇護」ではない。政界を眺める国民の不安と憂慮を払拭することだ。破局の責任は結局大統領に戻るという事実に留意しなければならない。