ニューヨーク・メッツの徐在応(ソ・ジェウン、26)のボールにますます速度がついている。
4回2死後、シカゴ・カブスのマーク・プライアーの打席の時には、2ストライク後、2つの時速151kmの直球を相次いで投げた。交代される前の6回にも同じスピードをスピードガンに表示させた。これは今シーズンの最高スピードだ。
平均スピードも時速145km以上だ。17日、米国シカゴのリグリー・フィールドで行われたシカゴ・カブス戦に出た徐存応は、時速140km台前半のボールを投げていた以前とは正反対だった。剛速球を主な武器とする典型的な「パワーピッチャー」の姿を見せた。
彼は1997年、メッツに入団する前の仁荷(インハ)大在学時代には最高球速150kmに達する速球の持ち主だった。しかし、1999年に膝の手術を受けてから、投球スピードが3〜4km落ちた。手術後の後遺症が気になったうえ、変化球と制球力をもっと磨けば落ちたスピードを補完できると思ったので、彼も球速にあまり拘らなかった。
しかし、今年初めてメジャーリーグで1シーズンを消化した後、彼は変化球投手の限界を痛感せざるを得なかった。そのため、最近の登板では速い直球を中心とした思い切ったピッチングに力を注いでいる。
この日、徐存応はコーナーワークされた剛速球に彼ならではのチェンジアップまで交ぜて、6回まで6つの三振を取り、安打は5つにとどめた。3回、サミー・ソーサに外側の直球を投げてセンターオーバー2点本塁打を打たれたことを除けば、欠点をつかみ出せない投球だった。6イニング3失点(2自責)で今シーズン15回目の「クォリティー・ピッチング」だった。
しかし、相手はあまりにも強かった。カブスの先発はメジャーリーグ先発投手の中でも最高の有望株で、今年のサイ・ヤング賞候補にまで数えられるマーク・プライアー(23)。プロ2年目の新人プライアーは、9回2死後、仕上げにバトンを渡すまで奪三振13に8安打2失点でシーズン16勝目(6敗)を手に入れた。
3−2で勝ったカブスはナショナルリーグ中部組の先頭であるヒューストン・アストロズに1.5試合劣った2位を維持した。カブスの崔煕渉(チェ・ヒソプ)は出場することができず、光州一(クァンジュイル)高の先後輩対決はみられなかった。
シーズン8勝12敗(平均自責4.01)になった徐存応は1回の先発登板だけを残しており、惜しくも10勝達成は来年シーズンに持ち越されることとなった。
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