Go to contents

海外の元反体制活動家33人、きのう韓国入り

海外の元反体制活動家33人、きのう韓国入り

Posted September. 19, 2003 23:23,   

한국어

以前、反政府要人とされていた海外在住の民主化運動家ら33人が、19日、仁川(インチョン)国際空港を通じて韓国入りした。

同午前11時15分ごろ、1970年代の「崔鐘吉(チェ・ジョンギル)教授事件」と1987年の「ドイツ派遣鉱夫のスパイグループ事件」の黒幕と名指しされ、韓国入りが禁止されたキム・ソンス博士(68)夫婦など4人が、ドイツ・フランクフルト発のルフトハンザ712便で、仁川空港に一番乗りした。

続いて、1973年に日本で組織された後、金大中(キム・デジュン)前大統領の救出や統一運動を行って、反国家団体と定義付けられた在日韓国民主統一運動連合(韓統連)のヤン・ドンミン副議長、1975年の「在日韓国人留学生のスパイグループ」事件で起訴され、13年間にわたる獄中生活を送ったカン・ジョンホン韓国問題研究所長(52)など29人が、韓国入りした。入国者リストにあった韓統連のクァク・ドンウィ議長(73)は、故国訪問への期待感とこれまでの過労で、同午前突然心臓疾患が発病し、帰国できなかったと、同団体関係者が伝えた。

かれらは、入国ゲートで歓迎プラカードと花束を持って待っていた、祖国統一汎民族連合・韓国側本部、韓国青年団体協議会会員と家族ら約100人の歓迎を受け、正午50分ごろ、空港1階にある「出会いの場」で記者会見した。

韓統連のクァク・スホ副議長は、到着の声明で「夢にまで見た故国の地を踏むことができ、感慨深い」とし「われわれの訪問が海外在住韓国人と韓国内同胞の間の民族的なつながりを強くし、ひいては民族の和解と団結に寄与できることを期待している」と語った。

この日の訪問は「秋夕(チュソック、旧暦8月15日)に際した海外在住の民主化運動関連人士の故国訪問行事」を進めている「海外在住民主化運動関連人士の名誉回復と帰国を保障するための国民的推進委員会」がかれらの人権を回復し、海外で行われた民主化運動を見直そうとの趣旨から、政府に入国許可を要請し、実現されたものだ。

1970年代と1980年代に、日本と欧州など海外で民主化運動を率いていた33人のうち約10人は、北朝鮮に利する活動を行ったとの理由で、入国の際、関連機関に入国事実が通知される人々。しかし、今回の訪問で、政府がかれらの入国について、問題がないことを、正式に認めたものと見なすことができる。



金善宇 sublime@donga.com