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大手各社、ウォン高に備え戦略作りに懸命

大手各社、ウォン高に備え戦略作りに懸命

Posted September. 26, 2003 23:12,   

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三星(サムスン)電子、現代(ヒョンデ)自動車、LG電子などの大手企業は、来年1ドル=1000ウォン台までウォン高が進んでも生き残れる戦略の構築に苦心している。

大手各社は、来年1ドル=1050ウォン台までウォン高が進むものとみて、これによる輸出採算性の悪化や輸出物量の減少に備え、コスト削減や生産性向上などを積極的に進める計画だ。ウォン高に伴う収益性の悪化を補てんするためのもの。また各社ともに、今年の場合、1ドル=1100ウォンまでウォン高が進むとみて経営計画を立てている。

三星電子の張一炯(チャン・イルヒョン)専務は26日、「ドルに対するウォンの為替相場が来年1ドル=1100〜1150ウォンまで下落することに備えて経営計画を立てている。1ドル=1000ウォンまでウォン高が進んでも、大幅な利益減少が発生せずに生き残れる戦略をまとめている」と明らかにした。

張専務はさらに、「ウォンの為替相場が1ドル当たり100ウォン落ち込めば、年間利益が1兆ウォンほど縮小すると分析される。半導体・通信・デジタル家電・白色家電など事業部別に為替相場1000ウォン台でも現水準の利益を出せるように、コスト削減と生産性の向上を督励する」と説明した。

現代自動車の金照根(キム・ジョグン)理事は、「ドルに対するウォン相場が、1150ウォン、1100ウォン、1070ウォンへと下落する場合に備えたシナリオ別の対応策をまとめている」と述べた。金理事は、また「中国、インドなど現地生産が行われているところはウォン相場の変化にあまり影響されないが、主力市場の米国と欧州ではウォン高による利益の減少が懸念される」とし、「ユーロ建て決済の割合を伸ばし、コストを削減するなど、さらなるウォン高に積極的に備えていく」と明らかにした。

LG電子も来年、1ドル=1100〜1150ウォンまでウォン高が進むことを視野に入れて経営計画を立てている。

一方、LG投資証券は1ドル=1080ウォンまでウォン高が進めば、三星電子、LG電子、三星SDI、三星電気の大手電気電子4社の来年度の営業利益が1兆2250億ウォン(13.3%)減少すると分析した。

LG証券も来年平均ウォン・ドル相場の予想値を1146ウォンから1080ウォンへ5.8%下げて、三星電子など輸出割合の高い4社の来年の売上高が2兆1347億ウォン、2.7%減ると予想した。この4社の平均輸出割合は72%、ドル建て決済の割合は78%を占めているため、ドル安による輸出マージンの減少は避けられなさそうだ。



洪贊善 李康雲  hcs@donga.com kwoon90@donga.com