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「承鎏さん、飛ばして!」外野はネットの群れ

「承鎏さん、飛ばして!」外野はネットの群れ

Posted September. 28, 2003 23:32,   

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「ホームランですか?当たっても当たらなくても気にしません。ひたすらチームの勝利に集中するつもりです」

28日、大邱(テグ)で行われた対三星(サムスン)戦に先発登板したSKの左腕金ヨンス(28)は、試合を前にして意外と落ち着いていた。金ヨンスは、前日遠征先の大邱に早々と乗り入れ、宿所で「李承鎏(イ・スンヨプ)に、わざと四球を投げて大騒動となった社稷(サジク)球場の様子」をテレビで観戦したと語った。

「そこで僕が投げていると想像してみました。プレーオフ進出がかかっていたとしても、ロッテのファンがあれほど興奮したでしょうか。今日は、様子を見ながら承鎏君と勝負に出る必要があればするでしょうし、避けるべきだと思えば避けるつもりです。大邱のファンの皆さんも理解してくれるでしょう」

SKは、韓火(ハンファ)を相手に、ポストシーズン進出をかけた「マジノ線」の4位の座をめぐり、血戦を繰り広げている。チームのためには、何としても1勝がほしい金ヨンスは、李承鎏だけでなく三星の全打者を相手に、1球1球に渾身の力を込めて投げた。6回表、三星の先頭打者チン・ガプヨンに、左中間を超える1点本塁打を打たれるまで、1本のヒットも許さないノーヒット・ノーランの驚くべきピッチングを見せた。

李承鎏の本塁打も行き詰まった。1回の第1打席では、2塁前ゴロのダブルプレーに終わり、4回には四球。6回には優れた走塁プレーで中堅手前の2塁打を飛ばしたが、9回には四球に止まり、ついにホーム球場のファンの前でのホームランは炸裂しなかった。25日の光州(クァンジュ)で行われた対起亜(キア)戦で55号本塁打を飛ばしてから、本塁打は2試合連続沈黙を守った。李承鎏はあと4試合を残しており、そろそろ焦りが見え始めるころ。

SKは、先発の5と3分の2イニングの間、2安打1失点に止めた金ヨンスの好投と、李ホジュンの2点本塁打などにより、5対1で勝利を収めた。この日、午前中からファンが詰め掛けた大邱球場は、試合開始2時間前に早くも1万2000席のチケットが売切れ「李承鎏効果」を実感する一日となった。9回、李承鎏が四球に終わると、一部のファンからペットボトルなどを投げられる場面もあった。

一方、現代(ヒョンデ)の沈正洙(シム・ジョンス)は27日、水原(スウォン)での対LGホーム試合で、1回裏の先制2点本塁打を飛ばし、シーズン53号を記録した。



ssoo@donga.com jeon@donga.com