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崖っぷちの李承鎏 最後の手は「無心打法」

崖っぷちの李承鎏 最後の手は「無心打法」

Posted October. 01, 2003 23:40,   

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「無心打法」。

残り試合は1日の光州(クァンジュ、起亞)と2日の大邱(テグ、ロッテ)の2試合のみだ。ひょっとすると、ホームランのアジア新記録達成は99年に続き、再び水の泡となるのかも知れない。まさに崖ぷちだ。

野球専門家は「国民打者」李承鎏(イ・スンヨプ、27、三星)に様々なアドバイスをしながらも、「無心にならなければいけない」という点では意見が一致している。

▲河日成(ハ・イルソン、KBS解説委員)〓これまで李承鎏はとても慎重だった。先月30日の蚕室(チャムシル)球場でLG先発のソ・スンファが投げた真ん中のボールを逃したのはそのためだ。もう少しストライクゾーンを広げなければならない。三星(サムスン)は同日の敗北で2位奪還が事実上できなくなった。チームのバッティングよりは攻撃的なスイングをしなければならない時になったのだ。技術的には最近本塁打を意識しすぎてスタンスが広くなった。力をためるのには不利だが、スタンスを狭めてこそ早いスイングで打撃ポイントを前に持って行くことができる。

▲金グァンチョル(SBSポーツ解説委員)〓平常心を取り戻さなければならない。大記録であればあるほど相手投手の牽制に気を使うよりは自分自身との戦いが重要だ。これから残りの2試合では、打席を終える度に、本塁打に対する負担は逆に大きくなるだろう。万が一、今年記録更新に失敗しても来年シーズンメジャーリーグに進出する李承鎏には申し分のない良い経験になるだろう。

▲ク・ギョンベク(京仁放送解説委員)〓逆に行けという言葉がある。本塁打を放つことができなくてもいいと思わなければならない。残った10回ほどの打席のうち、相手投手が四球を濫発しても良い。普段のスイングさえできたら確かに機会は訪れる。いくら相手が集中的に牽制してきても、人間である以上、失投は出るに決まっている。先月30日LG戦のようにこれを逃してはいけない。

▲朴ヨンギル(前太平洋監督)〓狙って打ちなさいと注文したい。いくら李承鎏でもすべてのボールを見事に打つことはできない。直球でも変化球でも、外側でも内側でも一つのコースだけを狙う。1日、起亞が李承鎏に好いボールを投げなかったとしても責めることはできない。起亞としては2位確定のかかった重要な試合だからだ。個人的にはシーズン最終戦である2日、ロッテとの大邱試合で新記録が達成されると思う。



張桓壽 zangpabo@donga.com