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世界半導体市場13.5%成長…国内メーカーに追い風

世界半導体市場13.5%成長…国内メーカーに追い風

Posted October. 02, 2003 23:16,   

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携帯電話などモバイル機器とデジタルカメラが半導体景気の持ち直しをけん引している。

ナノメータル(nm)長微細工程で集積度を高めた大容量製品が登場して、デジタルカメラやモバイル機器用のフラッシュメモリへのニーズが急増、半導体市場の回復が鮮明になっている。

半導体景気がよみがえれば、世界Dラム市場の40%、フラッシュメモリ(NAND型)市場の60%を占めている国内メーカーが有利になるため、国内景気の活性化に対する期待も同時に膨らんでいる。

▲目玉製品の地図が塗り替えられる〓フラッシュメモリは、デジタルカメラや携帯電話端末用の保存装置で、需要が急増していることから半導体市場に弾みがついている。

黄昌圭(ファン・チャンギュ)三星(サムスン)電子メモリ事業部社長は「フラッシュメモリは供給が不足しているため、全体需要の40%しか追いつけない状態だ。そのうち、メモリ半導体市場の目玉製品がDラムからフラッシュメモリに替わる見通しだ」という見解を明らかにした。

三星電子は、Dラム生産の割合を50%に減らし、フラッシュメモリなどDラム以外の製品の比重を増やして、今年メモリ事業だけで3兆ウォン程度の利益を見込んでいる。

▲高付加価値半導体開発でしのぎ削る業界〓半導体産業は、装置産業の特性上、市場で需要が減っても供給量を減らすわけにはいかないため、製品の価格は激しく変動せざるをえない。

このため、半導体業者はそれに対する代案として、収益性の高い高付加価値製品の開発に目を向けている。他と同じような製品よりは差別化を図った製品を開発して競争力を高めるという戦略からだ。

このような動きは供給過剰状態のDラム製品の減産効果をもたらし、Dラム価格も安定を取り戻している。

三星電子は、年内に生産ラインの70%を生産性の高いナノ工程に入れ替えれば、生産コストの競争でライバル会社よりかなり有利になるだろうと期待している。

▲今年、2けた成長〓半導体会社が高付加価値製品の開発に取り組んでいることに支えられて、今年、世界半導体市場は二けた成長が予想されている。半導体分野の市場調査専門会社であるセミコリサーチは、1日世界半導体市場の今年成長率が13.5%にのぼるものと展望した。データクレストも当初8.3%と予想していた半導体市場の成長率を最近11.2%へと高めた。

国内半導体産業の主な輸出品目であるDラム市場の見通しも明るくなった。アイサプライは、今年、Dラム市場規模が昨年比8.3%増となり、全体市場は167億ドルに達するものと予想した。国内半導体景気も、力強い回復となり、このような流れを反映している。

教育(キョボ)証券の金ヨンジュン研究員は「来年には、三星電子の投資が30%以上増加し、ハイニックス半導体も投資に乗り出すことにするなど、半導体産業の本格的な好況が予想される」と述べた。



金泰韓 freewill@donga.com