Go to contents

[社説]宋斗律氏、もはや仮面は通用しない

[社説]宋斗律氏、もはや仮面は通用しない

Posted October. 02, 2003 23:34,   

한국어

宋斗律(ソン・ドゥユル)氏は、「これまでの活動に対する自省的省察」という記者会見文で、自身の約30年にわたる親北朝鮮活動について説明したが、国民を納得させるどころか、曖昧な論理で自分の正当化に汲々としていた。

宋氏は「労働党政治局候補委員の通告を受けたことも引き受けたこともない」と述べ「一方的に帽子をかぶせられた状況で、意味を見出すことができなかった」と説明した。宋氏の発言をみても、宋氏が労働党候補委員であることを知っていたことは明白だ。にもかかわらず黄長鎏(ファン・ジャンヨプ)氏に対して訴訟を提起し、帰国初期に否認していたのだから、学者の良心さえも疑わせる。

宋氏は、南北を同時に愛し、同時に批判しようとした「境界人」だと主張したが、境界をはるかに越えて北朝鮮体制を選択し支援したことが明らかな彼の主張は、もはやいかなる共感も得ることができない。北朝鮮の独裁と人権蹂躙(じゅうりん)の世襲統治に対しては「内在的アプローチ法」で見ることを求めた宋氏が、北朝鮮で批判した例として挙げた発言は、「党幹部らが外国の煙草を吸ってはいけない」がせいぜいであり、話にならない。

北朝鮮から受け取った10万ドルについても、学術支援金または旅費補助金だと説明したが、韓国側の学者や学生たちが宋氏に対して正確な判断ができるように、労働党入党と工作金授受の事実を隠すべきではなかった。宋氏は自分を偽装することで、韓国の多くの人々を陥れ、親北朝鮮勢力を鼓舞した過ちがある。宋氏が維新独裁体制に反対する活動を展開したとしても、北朝鮮独裁体制を支援した活動を韓国民主化運動に分類することはできない。

宋氏が徹底的な「自省的省察」をするには、親北朝鮮行為の一部始終を告白して、許しを請わなければならない。ごまかしと否認で一貫し、国情院の追及に押されて仕方なく事実を認めたうえ、会見内容も自省とは程遠かった。検察は、徹底的な捜査で真実を明らかにし、厳正な司法処理を行わなければならない。