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北朝鮮、対ドル相場で変動制を導入 朝日新聞

北朝鮮、対ドル相場で変動制を導入 朝日新聞

Posted October. 05, 2003 23:00,   

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北朝鮮が今年夏、通貨ウォンの対ドル為替レートを闇市場の相場に合わせて大幅に切り下げ、為替レートを相場の変動によって決定する変動制を導入したと、朝日新聞が4日、北朝鮮事情に詳しい消息筋の言葉として、中国北京発で報じた。

北朝鮮はさらに、外貨を稼ぐ企業の独立採算制も拡大し、各企業が自由に使用できる外貨利益の幅を現在の20%から40%に増やしたという。

消息筋は、今年夏から北朝鮮当局公認の交換所が、闇市場で取り引きされる実際の相場1ドル=900ウォン前後を為替レートに適用していることを明らかにした。

これは、北朝鮮が昨年7月に物価や賃金を大幅に引き上げる「7・1経済改善管理措置」を実施する際に導入した公定レート1ドル=150ウォンに比べて価値を6分の1に切り下げたもの。北朝鮮は、当時1ドル=2.1ウォンだった公定レートを闇市場の相場を反映して150ウォンにまで切り下げたが、その後もドルの闇レートが上昇する現象が強まると変動制を選んだものとみられる。

消息筋によると、北朝鮮当局の通貨切り下げにもかかわらず闇レートは上昇し続け、一般人の保有するドルが闇市場でのみ取り引きされ、銀行などの公的金融機関に集まらない状況が続いていたという。

また、平壌(ピョンヤン)市内の各区域(区に相当)には「協同取引所」という名称の外貨交換所が新たに設けられ、朝鮮中央銀行の職員が業務に当たっていると、消息筋は伝えた。

朝日新聞は、「今回のような大幅な通過の切下げは、物価上昇を招く懸念もある」とし、通貨の切り下げを経済改革の呼び水にしようとする北朝鮮の意図が効果を出すかは不透明だと分析している。



朴元在 parkwj@donga.com