「東南アジア諸国連合(ASEAN)プラス3(韓中日)」首脳会議出席のためにインドネシアを訪問中の盧武鉉(ノ・ムヒョン)大統領は8日、バリ島のハイヤット・ホテルで日本の小泉純一郎首相と首脳会談を開き、北朝鮮の核問題に関する6者協議第2回会合の早期開催が必要だということで意見が一致した。
同日の会談で盧大統領は、前日北朝鮮が6者協議から日本を排除しろと主張したことに対して、「これは適切でない措置で遺憾に思う」と述べ、「北朝鮮の核問題は、北東アジア全地域に深刻な影響を及ぼすだけに、包括的に解決されなければならない。日本の参加が必要だ」と強調した。
盧大統領が、「6者協議の進展には韓米日3国の協調が緊要だ」と述べると、小泉首相は「6者協議による平和的解決が、北朝鮮にも利益になることを北朝鮮が認識することが重要だ」と答えた。
小泉首相はまた、昨年9月の日朝平壌(ピョンヤン)宣言に従って、日本人拉致問題や北朝鮮の核ならびにミサイル問題を解決した後、北朝鮮との国交正常化を実現することが日本の基本方針であることを再確認した。盧大統領は、「米朝間の対話が早期に再開され、これらの懸案が円満に解決されることを期待する」と語った。
小泉首相はまた、「韓日間のビザ免除協定は、できる限り互いが満足できるように努力する」と述べ、韓国政府の日本大衆文化開放に感謝の意を伝えた。
これに先立って開かれた記者懇話会で盧大統領は、「エネルギーと食糧危機で深刻な苦痛を受けている北朝鮮が、速かに有利な結果を得るため、冒険的な行動に出る可能性がある」とし、「これは緊張と危険につながるため、我々には時間がない」と述べた。
一方、盧大統領は同日午後、バリ国際コンベンションセンターで、ASEAN10ヵ国の首脳と会談を持ち、△経済通商問題を協議する韓国・ASEAN経済長官会議の新設△韓国・ASEAN自由貿易協定(FTA)問題を研究する専門家グループの構成△04年韓国・ASEAN共同宣言採択の推進△年間1000人規模の開発協力団派遣などを提案した。
金正勳 jnghn@donga.com