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[社説] 後を絶たない大統領側近の不正疑惑

[社説] 後を絶たない大統領側近の不正疑惑

Posted October. 08, 2003 23:19,   

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大統領側近たちの相次ぐ不正関連疑惑が国民に深い挫折感を抱かせている。李光宰(イ・グァンジェ)大統領府国政状況室長が観光レジャー企業の幹部からカネを受け取ったという疑惑が提起されたのに続き、今度は大統領総務首席秘書官を勤めた崔導術(チェ・ドスル)氏がSKグループ秘密資金事件と関連して検察に召喚され取り調べを受けることになった。2人ともに盧武鉉(ノ・ムヒョン)大統領の側近中の側近だ。特に崔氏は20年間盧大統領の弁護士事務室と釜山(プサン)地域区の事務長を務めていた人物だ。

2人だけではない。盧大統領の当選者時代、政務特補を勤めた廉東淵(ヨム・ドンヨン)氏はナラ総合金融の撤退阻止ロビー事件に巻き込まれ、収賄の疑いで逮捕された後、拘束執行停止で釈放された。また大統領の側近で民主党・国家戦略研究所副所長の安熙正(アン・ヒジョン)氏も、同事件と関連して政治資金法違反の疑いで在宅起訴されている。梁吉承(ヤン・ギルスン)前大統領第1付属室長も忠清北道鋻州市(チュンチョンプクド・チョンジュシ)でのナイトクラブ接待事件で波紋を投げかけた。歴代どの政権でも、初期に、それも1年もしないうちに、大統領の側近がこのように物議をかもしたり、疑惑が提起されたりしたことはない。

盧武鉉政権は改革と道徳性が正統性の基盤であることを誇ってきた。社会を主流と非主流に分けて見るような認識や、いわゆる「コード人事」に固執してきたことも、その根底には道徳的に自分たちが優位にあるという意識が敷かれていた。しかし、大統領側近の相次ぐ不正関連疑惑は、盧政権のこうした意識がいかに虚構であったかを如実に見せている。

側近の不正疑惑は、それだけでも国民を深い喪失感に追いこむ。経済が厳しい中で一日一日の生活を心配しなければならない多くの国民が、果してこの政権を信じて頼ることのできる政権と見るだろうか。どんな希望を持つことができるだろうか。

検察は徹底した捜査を通じて、これら側近の不正の疑いと疑惑を徹底的に解明しなければならない。いかなる場合にも政治的考慮による隠ぺい、縮小捜査があってはならない。それが国民に対する最小限の道理だ。