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SKの鉠凡鉉監督、スター監督に浮上

Posted October. 13, 2003 23:37,   

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◆「野球の神さま」も驚いた鉠凡鉉(チョ・ボムヒョン)野球

金星根(キム・ソングン)前LG監督は、昨年の韓国シリーズで金応龍(キム・ウンリョン)三星(サムスン)監督から「野球の神さま」という賛辞を得た。その金前監督も12日にSKがプレーオフで起亜(キア)に3連勝をおさめると、「私がSK監督のだったら、これほどまではできなかったはず」と舌を巻いた。

同じ理由で野球関係者は、昨年の冬、SKが宣銅烈(ソン・ドンヨル)三星コーチを司令塔に迎えたら、これほどの好成績を出すのは難しかっただろうと口を揃えて言った。

◆「監督が一番熱心に勉強しなくては」

「鉠凡鉉野球」のキーワードは「師匠」の金前LG監督から引き継いだデーター野球。SKがポストシーズンで、戦力上の劣勢を乗り越えて三星と起亜に連覇したのはまさに組織野球の勝利だった。

鉠監督はスミスが登板するという周りの予想を覆し、制球力投手、チェ・ビョンリョンを起亜とのプレーオフ第1戦の先発に登板させて勝負に出た。反面、三星との準プレーオフ第1戦で先発登板させた「びっくりカード」の金ヨンスはエントリーから外された。

第3戦で李ジンヨンを2番に、金ギテを3番にしたのは、今年のプレーオフの真髄。鉠監督は試合前、「起亜先発のリオスは左打者の内角を責めるボールを好んで使う。内角に強い左打者で正攻法を展開する」と述べ、彼の作戦は見事に的中した。

三星を相手にポストシーズン史上初のトリプルプレーを演出し、起亜戦でもやはり史上初になる金ミンジェのホームスチールが出たのもチョ監督の瞬発力を立証したもの。

◆プロ野球界に吹き荒れる「鉠凡鉉効果」

鉠監督はもう無名ではない。彼の一挙手一投足はいつのまにか他の球団の政策決定にも直接・間接の影響を及ぼすほどになった。

斗山(トゥサン)は宣コーチの導入を諦め、鉠監督の78学番同期で、捕手出身の金ギョンムンコーチを監督として内部昇進させた。ロッテが金ヨンチョル監督代行体制をやめて、ヤン・サンムンLGコーチを電撃抜擢したのも同じ脈絡からだ。他ならぬ「鉠凡鉉効果」だ。

いま鉠監督は韓国シリーズという野球人生最高の舞台を控えている。相手は現役最高の勝負師と評価されている現代(ヒョンデ)の「キツネ」金ジェバク監督。先の2チームとは全く重みが違う。

鉠監督は、「一手、教えをこう姿勢で臨む」と話しているが、彼の目つきだけはいつにも増して鋭く輝いていた。



張桓壽 zangpabo@donga.com