Go to contents

「中学校3年生を確保せよ」

Posted October. 16, 2003 22:54,   

한국어

▲学生を「闇取引」する実態〓中学校卒業生数が高校入学定員を下回り、各高校の学生募集が振るわずにいるなか、中高校教師らの間に金銭を授受し学生を「取引」する、反教育的な行為が広がっている。

高校非平準化地域で、人口が年々減少している農村・漁村と中小都市で見られるこうした現象は、人文高校と実業高校を問わずに広がっている。

「昨年とはまた雰囲気が違います。今年は露骨ですよ。(中学校に)来て(教師らに)ご飯をおごったり、金銭を要求したりしているんです」。(慶尚北道公立実業系高校の教師)

「一部の私立高校は、中学校に数千万ウォン(約数百万円)ずつばらまいているそうです。ますます激しくなっていて、金がなければ学校も運営できませんよ」。(忠清南道私立人文系高校の校長)

公立高校の場合、教育庁の監査を懸念し、印刷物制作費用の予算などを現金化する方法を動員している。

慶尚南道金海(キョンサンナムド・キムヘ)のある高校教師は「特に経済事情が悪く成績が優秀な学生の担任と保護者を集中的に狙っている」と話した。そのために、数年前は、慶南道内のある地域では、教育長が中学校3年の担任らを集めて「学生募集の過程で、騒がれることがないように」と指示したりもしたという。

全羅南道(チョンラナムド)地域私立高校のある教師は「状況がよくない学校の場合、学生を募集する時だけでなく、名節(韓国固有の盆・正月など)や学校行事の時も会食費を渡している」と話した。

江原道(カンウォンド)でも少なくない地域の住民たちが、3〜4年前から「わが故郷の学校へ通わせる運動」を展開してきている。

入試シーズンになると、非平準化地域の中学校3年担当教師らが集まり、いっそのこと「上位5%までは○○高校」といった具合で、学生を配分する場合も少なくない。この「重要な」集いが終わった後の「事後処理」は、管内の各校が交代で担当している。

「今年は、わが校の順番だとの電話を受けています。近く行われる中学校教師らの非公式の入学査定が終われば、夜、計算のために出かけなければなりません。ご飯を食べたり酒を飲んだりすると、結構出ますよ」(慶尚北道人文系高校の教師)

▲原因と教育部の立場〓「定員割れの学校という汚名がつけば、終わりです」。

一度定員割れになると、学校の存立自体がむずかしくなるほど急転直下するために、教師らが必死にならざるを得ないということ。

慶尚南道地域のある校長は「大学でもなく、高校が義務教育機関である中学校を買収するというのは、とんでもない話だが、学校が生き残るためには仕方がない」と吐露した。

これについて教育部は、一言で傍観している状況だ。

教育部のある当局者は「近く制定される農漁村特別法が発効すれば、農漁村の教育環境が良くなって、学生を募集するうえでの苦情も解消され、金銭を授受する一部地域の現象もなくなるだろう」と話している。