Go to contents

収穫の季節だが…溜息の悩める秋の野原

Posted October. 19, 2003 23:27,   

한국어

本格的な収穫期を迎えた農村の田畑は、収穫量の減少と低い収買等級、人手不足で悩まされている。今夏の頻繁な雨で日照量が減った上に台風14号「メミ」の被害まで重なり、ある程度予想されたことではあるが、現状はさらに深刻な情況だ。

▲引き下げられた収買等級〓産物稲を収買している忠北(チュンブク)内の28の米穀総合処理場の場合、特等品と1等品の判定が昨年より1〜4%ポイント減った反面、2等品と3等品は15%以上増えた。

農協米穀総合処理場の検査員は、「できる限り高い等級を与えようとしたが、大半の産物稲の搗精(とうせい)して玄米となる割合は、特等品基準(82%)はおろか、1等品基準(78%)にも及ばない」と述べた。

慶北(キョンブク)最大の米穀処理場である慶州安康(キョンジュ・アンカン)農協米穀総合処理場のファン・トソク販売課長(45)は、「昨年40kgを13万俵搗精したが、今年は目標(17万俵)達成できないかも知れない」としながら、「予想より実のない籾が多く、農民所得は減るだろう」と述べた。

農民の李チョンジン氏(49、忠北清原郡梧倉面西部里)は、「昨年は1反歩当たり18俵(40㎏)生産したが、今年は約15俵を予想している」とし、「所得が2000万ウォン近く減るものと見られる」と語った。

チョ・キョンホ氏(41、全北任實郡獒樹面)は、「稲が熟す頃に気温が低くなり、いもち病と巻葉虫が深刻で、等級も低い。収穫量も目に見えるほど減った」と語る。

▲人件費は急騰〓低い収買等級に打撃を受けた農民は人件費が上がったことで、人手さえ足りなくてさらに頭を抱えている。現在、稲刈りの手当ては平均5万〜6万ウォン台(男性基準)で、昨年より1万ウォンほど値上がりしたが、それでも人手を集めるのに非常に苦労する。相対的に仕事が易しくて賃金の多い工事現場や水害復旧現場に集まるからだ。

ソン・ジェウォン氏(71、清原郡江內面俟仁里)は、「昨年より手当てを多くしても人手を集めるのが大変で、都会でサラリーマンをしている二人の息子夫婦まで稲刈を手伝っている」とし、「人件費、農薬代、肥料代金、農協から借りた金などを差し引くと、手元に残る金はいくらもない」と話した。

朴チャンシク氏(46、慶北義城郡丹北面)は、「台風で収穫量が減ったのは火を見るように明らかだが、人手不足まで重なって、働く気がうせた」とし、「来年からは最初から農業しないで、転業することを真剣に考えている」と述べた。

農機械のレンタル料も値上がりし、コンバインを借りて200坪規模の稲刈をするのにかかる作業量が4万2000〜4万4000ウォンと、昨年より2000〜3000ウォン値上がりした。

▲収買資金の利子も負担〓農協米穀総合処理場も運営難を懸念している。収買量が減った上に、政府が稲作の収買資金に対して01年と02年には賦課しなかった利子を課することにしたためだ。今年の利子は4%。

忠北の沃川(オクチョン)農協米穀総合処理場の金ヨンイン常務(47)は、「政府の収買資金が昨年より減った上に、利子まで出さなければならないので、まかり間違えば赤字になりはしないか懸念される」と語った。