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韓米首脳、「多者枠組みの北朝鮮安保保障」検討で一致

韓米首脳、「多者枠組みの北朝鮮安保保障」検討で一致

Posted October. 20, 2003 23:24,   

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アジア太平洋経済協力会議(APEC)首脳会議出席のためにタイを訪問中の盧武鉉(ノ・ムヒョン)大統領とブッシュ米大統領は、20日午前、バンコクのハイヤットホテルで首脳会談を開き、北朝鮮の核問題をめぐる6者協議に参加する韓国、米国、中国、日本、ロシアの5ヵ国が、文書の形で北朝鮮の安全を保障する案を積極的に検討することにした。

同日の会談で、ブッシュ大統領は盧大統領にこのような構想を明らかにし、北朝鮮の安全を保障する文書の内容は、今後5ヵ国が協議することを提案した。

ブッシュ大統領はまた、「北朝鮮の完全な核放棄」を前提条件にせず、「北朝鮮が、核廃棄に進展(progress)を見せること」を前提に、多者の枠組みで安全保障(security assurances)を提供できるとし、北朝鮮の核廃棄と安全保障問題に関する措置を平行して進めることができることを示唆した。

ブッシュ大統領のこのような説明に対して、盧大統領は「特別な言及はしなかったが、受け入れた」と、同席した羅鍾一(ラ・ジョンイル)大統領国家安保補佐官が伝えた。

米国が構想している対北朝鮮安全保障案は、6者協議参加5ヵ国が北朝鮮に対して声明書の形を含む文書形態により共同安全保障を提供するもので、米議会の批准を受けなければならない「条約」の形ではないという。

ブッシュ大統領が、北朝鮮への安全保障提供を首脳間の共同発表文の形で明文化したのは今回が初めて。これは、北朝鮮の「核放棄先行」を固守してきた米政府の対北朝鮮政策の転換を意味するもので、これまで多者枠組みの安全保障を拒否し、米国との不可侵条約を要求してきた北朝鮮が受け入れるかどうかが注目される。

ブッシュ大統領はまた、共同発表文を通じて、「米国は、北朝鮮を侵略する意図はなく、北朝鮮が核兵器開発の野心を放棄することを期待する」という立場を重ねて明らかにした。

両首脳は6者協議に関して、「6者協議が北朝鮮の核開発計画を完全かつ検証可能で、不可逆的な方法で除去する目標を果たすために重要だ」と評価し、次期6者協議を早期に開催して、具体的な進展を遂げるのが望ましいということで意見をともにした。

両首脳は、北朝鮮に対しては、6者協議参加国の外交的努力に積極的に応じて、状況悪化措置を慎むことを求めた。

一方、盧大統領は同日、イラク追加派兵問題に関して、「追加派兵の性格と形態、規模と時期について、国内世論を持続的に収れんして、イラク現地調査団の調査結果と韓国軍の特性ならびに力量などを総合的に検討して決定する」とした。ブッシュ大統領は、追加派兵決定に感謝の意を表明した。



金正勳 jnghn@donga.com