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ロシア、野党支援の最大財閥トップを逮捕

ロシア、野党支援の最大財閥トップを逮捕

Posted October. 26, 2003 23:05,   

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ロシアの最大財閥であるミハイル・ホドルコフスキー会長(40)が25日、横領と脱税、私文書偽造などの疑いで電撃的に逮捕された。同会長は同日、シベリアのノボシビルスクで連邦保安部(FSB)要員たちに逮捕され、モスクワへ押送された。

1995年に国営企業ユコスを引き受けて世界的な精油会社に育て、成功させたホドルコフスキー会長を逮捕したのは、クレムリンの政治的圧力が働いたという分析が支配的だ。12月の総選挙と来年3月の大統領選挙を控えて、同会長を中心とした「オリガルヒ」(新興財閥)勢力の政治介入を遮断しようという布石とみている。ユコス側は疑惑内容を直ちに否認し、反発している。

▲政治的野心が本当の理由〓同会長は7月にも検察に召喚されており、側近のメナテップ銀行のレベジェフ頭取が逮捕されるなどクレムリンの圧迫を受けてきた。共産党など野党に資金支援をしてきた事実が明らかになったからだ。

しかし、クレムリンの圧迫にもかかわらず、同会長は右派連合(SPS)などに対する資金支援を拡大した。同会長がエクソンモービルなど外国企業とユコス持ち分の売却交渉を行っているという事実が知れるや、モスクワ政界では「ポスト・プーチン」を狙って、本格的に政治資金作りに着手したといううわさが出回った。

個人資産80億ドル(約9兆4800億ウォン)の同会長は世界26位の大富豪。同会長は6月40歳の誕生日を迎え「これまでは金を稼ぐばかりだったが、これからは使う」と側近たちに話したのが話題を集めており、クレムリンはこれを「政治参加」宣言と解釈した。

▲ロシア経済にどんな影響を及ぼすのか〓週末なのでロシア株式市場の動揺はなかった。しかし、ユコス事態は99年以後、成長し続けてきたロシア経済に不安要因になるものとみられる。最大手のトップが政治的な理由で逮捕されたのは、企業活動の萎縮はもちろんのこと、ロシア市場に対する外国資本の不安をあおるからだ。

なおかつ、ユコスはロシア大手企業では珍しく透明かつ合理的な経営で西側投資者たちの信頼を得てきた。11月、シブネフチ社を合併して世界4大石油メージャーに跳躍するというユコスの野心に満ちた計画も支障を来たすものとみられる。ロシア財界の会合である企業産業家連盟は直ちに今度の事態に憂慮を示した。

しかし、ロシアでは依然として政治権力が大手企業を圧倒している状況だ。プーチン大統領になってからも、ロゴバス社のボリス・ベレゾフスキー会長とモストグループのウラジーミル・グシンスキー会長などクレムリンに憎まれていた大手企業のトップは、相次いで国外亡命に追い込まれた。



金起顯 kimkihy@donga.com