▲にぎやかな教室〓先月29日午後2時半ごろ、ソウル西大門区(ソデムング)E女子高校。全ての3年生の教室では正規の授業が行われていた。化学授業中のある教室はこの科目を選択した10人余りの生徒だけが授業に参加して、ほかの生徒はみんな自習をしていた。
この学校は午後4時まで正規授業を実施した後、希望する学生に限って、午後10時まで自律学習に入る。ある生徒は、「家に帰れば勉強の能率が上がらないし、塾もあまり役に立たないので、(学校に)残って勉強する。4人に1人は遅くまで自習する」と話した。
ソウル江北(カンブク)地域と地方都市にある7つの高校を確認した結果、高校3年生は午後4時前後まで正常の授業を行って、学校別に20〜100%の生徒が夜遅くまで学校に残って自習していることが分かった。 釜山Y高校の進学担当教師は、「学父兄らは学校側が夜遅くまで生徒を学校に引き留めておくことを望んでいる」と話した。
▲食い違う主張〓これに対して、江南(カンナム)地域の教師らは、「短縮授業は生徒が修学能力試験(日本のセンター試験)に備えてより効率的に勉強できるように、学校側が配慮しているだけだ。現実を認めなければならない」と話した。
一方、「正しい教育のための学父兄会議」の宋奐雄(ソン・ファンウン)副会長は、「私教育への依存度が高い江南地域の高校は2学期の序盤から正常授業が難しいところが多い。短縮授業は学校が進んで私教育を助長する行為だ」と批判した。
全国教職員労働組合の金鶴漢(キム・ハクハン)企画局長は、「学教側が進んで公教育をあきらめて、私教育に受験準備の仕上げを転嫁することは制裁されるべきだ」と話した。
一方、ソウル市教育庁は、「短縮授業は校長の裁量権を離れた明白な便法であるだけに調査して措置する」と明らかにした。