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韓国、台湾戦は機動力で勝負 アジア野球選手権

韓国、台湾戦は機動力で勝負 アジア野球選手権

Posted November. 04, 2003 23:05,   

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「足で内野を揺るがしなさい」

5日昼12時、日本札幌ドーム球場で開かれるアテネ五輪予選を兼ねた第22回アジア野球選手権大会、韓国・台湾戦の「キーワード」は機動力だ。

台湾には人工芝がない。そのために守備手たちにとって人工芝が敷かれている札幌ドーム球場での試合は負担になるほかない。台湾は札幌ドーム球場で適応訓練をしてきたが、一呼吸早い打球スピードは内野手たちにとって大きな悩みだ。

台湾投手たちの守備能力も劣る。台湾戦力分析要員であるジュ・ソンノ仁荷(インハ)大学監督は「全体的に投手たちの打球処理能力が良くない。特に選抜に予想される王選手(ニューヨーク・ヤンキースマイナーリーグAA)はバント打球処理などにとても弱い。速い足の韓国選手たちが不意打ちバントなどで内野を揺るがせなければならない」と話した。

また、台湾マウンドには左腕投手がない。2塁盗塁がし易くなるという話だ。したがって、今シーズン盗塁1、3位の李鍾範(イ・ジョンボム、50個)と金ジョングク(31個、以上起亞)、朴ハンイが(17個、三星)など機動力のすぐれた選手たちが不意打ちバントと盗塁で台湾内野陣を撹乱させれば意外に簡単な勝負に終わることもありうる。

ジュ監督は「台湾選手たちは粘り強い勝負欲にかける。初盤大量失点をすれば早目に試合をあきらめるスタイル」と伝えた。

台湾戦に出場する韓国代表チームの選抜は「台湾キラー」鄭鏜台(チョン・ミンテ、現代)。韓国シリーズ7次戦で太ももの負傷がぶり返して苦労したが、5日台湾戦に合わせてコンディションを調節してきた。果敢な内角球と変化球の駆使が勝負の分かれ目。

韓国は、鄭鏜台のほかにも台湾を苦しめる「潜水艦投手」林昌龍(イム・チャンヨン、三星)、チョ・ウンチョル(SK)、李强迵(イ・ガンチョル、起亞)を相次ぎ、中継ぎに待機させている。

これまで、台湾は「韓国打倒」を叫んで今度の試合を待っていた。合宿期間だけでも一か月が過ぎる。また、キューバ・ワールドカップ(W杯)に参加した自国代表チームを合宿場所である日本に呼んで3回練習試合を行って実戦感覚を高めた。

92年のバルセロナ五輪銀メダル後、1回もオリンピックに参加することができなくて悔しがっていた台湾は、国際大会でいつも自分たちの足を引っ張ってきた韓国に必ず勝つという覚悟だ。

アテネ五輪チケットの獲得を決める重要な一戦である韓国と台湾戦。両チームとも最強戦力である日本がやっかいな相手である点を勘案すれば、今回の試合は退くことができない決勝戦と同然だ。



金相洙 ssoo@donga.com