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英国も利上げ、終焉に向かう「世界的な低金利」

英国も利上げ、終焉に向かう「世界的な低金利」

Posted November. 07, 2003 23:14,   

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国内の市場金利が上昇を続いていることを受け、銀行、保険などの金融機関が預金金利を相次いで引き上げている。一方、オーストラリアに次いで英国も利上げに踏みきり、ここ数年間続いた世界的な低金利時代が幕を閉ざす動きを見せている。

▲急騰する国内市場金利〓中央銀行の韓国銀行が4ヵ月連続してコール金利を凍結したが、市場金利は急激な上昇となっている。

7日、債券市場で3年満期の国庫債金利は年利4.77%となった。同月2日の3.98%と比べれば0.79ポイント上がったものだ。市場金利の上昇を受け、銀行などの金融機関も相次いで預金金利を引き上げている。

ウリ銀行は同日から「ウリ愛レジャー・スポーツ定期預金」など、定期預金金利を0.2ポイントずつ上げた。

これに先立って、企業銀行は3日から定期積金と定期預金金利を期間別に0.1〜0.2ポイントずつ引き上げており、第一(チェイル)銀行も3日から1年満期の定期預金金利を4.2%から4.3%へと引き上げた。

他の銀行も近日中に預金金利を上げるという計画だ。

生命保険会社も変動金利型保険商品に適用する公示利率を上方修正するやり方で、金利を上げている。

三星(サムスン)生命が今月に入って終身保険と年金保険の公示利率を4.7%から5.0%へと上げ、教保(キョボ)、大韓(テハン)生命も4.8%から5.0%に高めた。

保険会社が市中金利の加重平均などを考慮し、毎月調整する公示利率を上げれば、加入者たちに支給される保険金が増え、銀行が預金金利を高めるのと同じ効果がある。

韓国金融研究院の鄭漢永(チョン・ハンヨン)研究委員は「オーストリアと英国に続いて米国も来年第1四半期(1〜3月)中に利上げを実施するものとみられる。国内の利上げ傾向が強まることから、利子生活者たちには利益になるが、貸出を受けた人々の金利負担はさらに増すだろう」と述べた。

専門家たちは、最近の利上げ基調が景気回復のシグナルとして受け止められ、株式市場では追い風となっているのに対して、加熱した不動産市場は冷え込むものとみている。

▲幕閉ざすグローバル低金利時代〓英国の中央銀行は、世界4大中央銀行の中で初めて6日基準金利を3.75%へと0.25ポイント引き上げた。これに先立ってオーストリアの中央銀行も5日基準金利を4.75%から5%に、0.25ポイント引き上げた。

焦眉の関心事は米国が利上げするかどうか。

グリーンスパーン米連邦準備制度理事会(FRB)議長は6日、証券業協会主催の会議で、衛星演説を行い「景気が速いテンポで回復に向かっているが、インフレは低すぎるということをFRBが懸念している」と述べ、当分、超低金利基調を修正する考えがないことをほのめかした。

しかし、同議長は先月明らかにした「相当期間」低金利を維持するという表現を今回は使っておらず、利上げの可能性があることをうかがわせたと、ニューヨークタイムズとウォールストリートジャーナルが分析した。