15日から21日までの1週間、国際サッカー連盟(FIFA)の定めた国際Aマッチが、欧州、南米、アジアの各地で計60試合おこなわれる。これは昨年の韓日ワールドカップ(W杯)以来、1週間で行われるAマッチでは最多試合数だ。
今回のように国際Aマッチが一挙に集中したのは、各国代表がこれまで見送ってきた評価戦を相次いで行っているのに加え、欧州選手権大会(ユーロ2004)プレイオフと2006ドイツW杯大会の南米予選が重なったからだ。
16日、ドイツのゲルジェンキルヒェンで行われるドイツとフランスの評価戦が最大の関心事。欧州サッカーの両翼をなしている強豪同士の対戦として「アートサッカーの指揮官」ジネディーヌ・ジダンとゲルマン戦車軍団の「新星」ミヒャエル・バラックの中盤での激突が興味を集めている。フランスは最近、ユーロー2004予選で全勝を挙げたほか、国際Aマッチ12連勝を謳歌するなど、2002韓日W杯の決勝トーナメント進出で敗退した衝撃から抜け出している。
マイケル・オーエンが抜けたイングランドは17日、マンチェスター・ユナイテッドのホーム球場で北欧の強豪デンマークを相手に宗家の自尊心をかけた一騎打ちを繰り広げる。アジュリ軍団のイタリアも同日、東欧の名家ルーマニアと一戦を戦う。イタリアは、これに先立って13日にポーランドとオープンゲームを行い、同日、メキシコはナイジェリアと対戦する。中田、柳沢など海外派の7名を総動員した日本は、「不屈の獅子」カメルーンを相手に19日、大分でジーコ監督の変化に富んだ用兵術を試すことになる。
2006ドイツW杯の南米地域予選では唯一2勝を上げているブラジルが17日にペルー、20日は難敵ウルグアイを相手に連勝行進に挑む。ブラジルと強豪ウルグアイの対決が関心事。ブラジルはプレーメーカーのロナウディーニョが抜けたが、ロナウドが絶頂の感覚を誇示しており、勝利を楽観している。しかし、ダリオ・シルバーなどビッグリーグの最精鋭攻撃手たちを布陣させたウルグアイの戦力もしたたかで、接戦が予想される。
アイマルとクレスポを全面に出したアルゼンチンは16日にボリビア、20日にコロンビアと相次いで対戦する。
来年、ポルトガルで開かれる欧州サッカー選手権大会の予選各組2位チーム同士でホーム&アウエー方式で行われるプレーオフは、オランダとスコットランド、スペインとノルウェイ(以上16日、20日)の対戦が最高のカード。
梁鍾久 yjongk@donga.com