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労組4万人余りが期限スト 労組員への損倍訴訟対策要求

労組4万人余りが期限スト 労組員への損倍訴訟対策要求

Posted November. 12, 2003 23:15,   

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全国民主労働組合総連盟(民主労総)は、組合員に対する使用者たちの損害賠償訴訟と仮差し押さえ、非正規職への差別問題対する政府の対策作りを求めて12日の一日間、期限付きのゼネストを行った。

民主労総はまた同日午後2時、ソウル永登浦区汝矣島洞(ヨントゥンポグ・ヨイドドン)の国会議事堂前に約5000人(警察推算)を集めて集会を開くなど、全国19の都市で「損害賠償、仮差し押さえ、非正規職への差別の撤廃を促す決議大会」を開いた。

同日の集会は、9日のソウル中心街での暴力デモに対する世論の非難を勘案したとみられ、比較的穏やかに進められた。しかし、汝矣島集会を終えた参加者は同日夜、警察の制止にもかかわらず、先日焼身して死亡した非正規職社員の遺体が安置されている病院に移動し追慕祭を行って緊張が高まる場面もあった。

▲ゼネスト〓民主労総傘下の77の事業所の組合員4万4000名余り(労働部集計)は同日、損害賠償訴訟・仮差し押さえの濫用防止、非正規職労働者への差別の撤廃などを求めてストライキに突入した。

全国鉄道労組、ソウル都市鉄道労組、仁川(インチョン)地下鉄労組などはストの代わりに午後4時から4時間、各駅の停車時間と車両点検を規定通りに行ういわゆる「順法運行」を強行した。このため、ソウル地下鉄5〜8号線と1号線の国鉄区間、仁川地下鉄の場合、電車が各駅に30秒間停車して、勤め帰りの市民らが不便を強いられた。さらに全国教職員労働組合の一部の組合員も、午後の授業を午前に調整し、午後早退するやり方でゼネストに参加した。

民主労総は、「9日の過激デモは現政権の親財閥政策に対する労動者の憤りが爆発したもの。政府が対策を打ち出せないまま、労働者を大規模に拘束するなど、労働弾圧に乗り出している」とゼネストの背景を説明した。

しかし、同日のゼネストは、6日の1次ストに参加した双龍(サンヨン)自動車、錦湖(クムホ)タイヤの労組などが参加していない上、ほとんどの参加者も午後の4時間ストに止まるなど、予想より穏やかに進められた。民主労総は12日以後も毎週水曜日、金属労組を中心にストを続ける予定だ。

▲高まる緊張〓同日午後、汝矣島集会を終えた5000人余りは、午後4時半ごろから永登浦区にある勤労福祉公団まで2つの車線を占拠して街頭行進した。しかし、火炎瓶や鉄パイプなど不法デモ用品は見当たらなかった。

参加者らは勤労福祉公団前まで2.1kmを移動した後、日が暮れるまでロウソクデモを行い、続いて2kmぐらい離れている永登浦区ソウル中央葬礼病院へ移動した。この病院には勤労福祉公団の非正規職員で、先月26日のデモ途中に焼身自殺した李ヨンソク氏(31)の遺体が安置されている。

民主労総の関係者は、「歩道を通って移動するだけで、警察に届け出る必要がない」と主張したが、警察は「病院までの行進計画は届け出されていない」と阻止したため、双方の緊張感が高まった。