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[社説]派兵、冷徹な現実認識が必要だ

Posted November. 18, 2003 23:16,   

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韓米年次定例安保協議会にもかかわらず、イラク派兵問題は解決の峠を越えることができなかった。派兵の規模や性格、駐留地域が確定されないことはもとより、ラムズフェルド米国防長官の発言に対する解釈まで様々で、むしろ混乱が加重したようだ。

重ねて強調するが、政府は国益と韓米同盟関係を考慮して、派兵問題を解決しなければならない。韓国がイラクに3000人を派兵すれば、米国、英国に続き3番目に多い兵力を送る国家になる。日増しに悪化する現地状況と派兵国家を狙ったアル・カイダのテロの脅威などを考慮すれば、容易ではない決定だ。戦闘兵派兵に対する国内の否定的な見解も抗しがたい。

政府はこのように困難な条件の中で、韓米同盟による派兵を選択した。もはや積極的に米国を説得しなければならない。苦心した末に選択したなら、最善をつくして相手を説得することが、主権国家として堂々とした姿勢である。

米国が韓国の提案を気持ちよく受け入れない背景が何かを検討することも必要だ。さらに、一部米外交安保担当者らが、「韓国に派兵要請をしない」と主張したという話まで聞こえる。大統領府の参謀間の意見の対立、派兵規模をめぐる混乱、これによる国論分裂が、米国に同盟国韓国に対する懐疑を持たせたのではなかろうか。今後の論議は国防部が主導するという。これ以上政府内で混乱が起こってはいけない。

派兵することにした以上、交渉過程で葛藤が生じて両国の関係が傷つくことがあってはならない。両国が満足できる結論に達するには、韓半島の特殊事情を考慮する必要がある。支援部隊と戦闘部隊の割合が足かせになるなら、現地の事情をよく知る米国の意見を考慮して、適切に調整することもできるだろう。

派兵問題は必ず韓米同盟に寄与する方向で決着をつけなければならない。その点で無条件派兵を反対する一部国民の行動は、決して国益のためにならない。政府と国民が合致しなければ、国益を守ることは難しい。